土星－冥王星の活用法

土星が天秤座入りして山羊座の冥王星と
活動のスクエアを形成するようになりました。

本腰を入れて、立ち向かうべきテーマを持っている人が多いように
感じています。まるで通過儀礼のように。

土星と冥王星のテーマは変革です。
土星は今まで築いてきたもの。常識。
冥王星は根底の意思。
スクエアなので、土星の立場にたっても
冥王星の立場にたっても痛みがあります。

今まで我慢していたり、納得したと思っていたことが
急に腹に据えかねるものになってはいませんか？
押し込めていた怒りが沸点に達して、
不当だ！と声を上げたくなっていませんか？
逆に、従順だと思っていた人が、刃向かってきたり
反抗的な態度をとるようになっていませんか？
他人から軽く見られて、礼儀を欠かれたりあつかましい要求をされて
苦しんでいませんか？
優しかった人が急に冷たい態度をとるようになってはいませんか？

これらのサインは今が変革のときであるという
星からのメッセージです。
自分の殻を割るにはもってこいの星回りです。
ずっと物分りのよい性格を演じてきた人は面倒くさいキャラクターになるチャンスです。
甘えてばかりの人は自立するチャンスだし、
甘えられてばかりの人は甘えてくる人を突き放すチャンス。
非情な要求をする立場の人もいれば
される側に立つ人もいるでしょう。

「自分の魂は、この問題を通して何を学びたいと思っているのだろうか」と
真剣に自問してみる。

そして冥王星の立場に立った場合（変革）
土星の立場に立った場合（現状）
どちらの立場も両方ともシミュレーションしてみます。

９０度ですから、どちらの立場にもリスクがあります。
もちろん、メリットもあります。
全部、考え抜いて、選択肢を用意します。

直接対決するか
直接対決を避けるか
対決せずに去るか
対決してから去るか
対決して相手を去らせるか
対決して周囲から孤立するか
対決せずに孤立を避けるか
対決する相手を変えるか
TOPと直接交渉するか　　etc...

いろんなバリエーションがありますが、
たいせつなのは、損得勘定だけで判断しないこと。
この土星－冥王星は損得勘定、利害感情を意味する組み合わせなのですが
その意味に呑みこまれるのも芸がないし、それでは
占星術する意味もありません。

あくまで「私の魂って今どういう体験をしたがっているの？」という
視点で問題を俯瞰してください。
心のなかに正義の女神を置くのです。
世間一般の正義ではなく、
自分自身の正義です。
タロットの正義（裁判の女神）は剣を天に向けて持ち、
左手には天秤を持っています。
この前、このカードをパスワークしたのですが
このスタイルは自分の真ん中に一本筋が通っていないと
できないのだ、とカードは教えてくれました。
たしかに、中心が弱かったら陰にも陽にも引っ張られ、引きずられ、
剣は真っ直ぐにならないし、天秤はグラグラ揺れて、
きちんとした判断はできないでしょう。
それまでバランスというのは、左右の配分のことだと思っていたので、
内面の力を意識するようになりました。

土星－冥王星は内面の力を意識し、筋を通すチャンスなのです。
その場しのぎになるくらいなら、即断、即決をしなくてもいい。
時間がかかってもいいから、自分だけの正義、ルールを
掘り出すことの方が意義があります。

子どもの世界でも大人の世界でも、意思表示しない、つまり何も言わないと
どんどん要求がエスカレートすることがあります。
「何も言えない」と自分自身について思っている人ほど、この星回りは
またとないチャンスになリ得ます。

弱気を読まれて、言いなりにならないこと。言いくるめられないこと。
丁寧だけれど毅然と、きっぱりとNO、ということ。
自分の言葉、自分の選択に責任と自信を持つこと。

わがままだ、利己的だと言われ、孤立するかもしれない。
けれども、自分の中心に正義があり、力が漲っていれば大丈夫です。

結局のところ、さまざまな問題は全て自分の＜影＞なのですね。
対決して、受け入れる。変革とは、つまりは、それに尽きます。
＜嫌だ！＞＜悔しい！＞＜我慢できない！＞自分のそういう感情を抑圧しないで
どんどん認めて、受け入れてください。そして何らかの手段を講じてください。
受け入れられないと、自分よりもっと
弱い人、優しい人をはけ口にしてしまうので、そのループには、はまらないこと。

土星－冥王星体験が有意義でありますように！

コメント 2

この記事も、今の私にとってもそのものではないですか？

もちろん対決していますよ！最近は私が突き放してしまっているので

逆にあちらは丁寧ですけど。私は今まではここで「おひとよし」でまた前の

関係に戻っていましたがもう戻ることはないと（少なくとも心に線引きができ

たので）わかっています。星の学びに答えられているかな？

今後もこの姿勢貫きます。
by EYE (2009-11-08 22:01) 

☆EYEさま、コメントありがとうございます！
よかったです！
「おひとよし」になるのは楽ですが、
ここで毅然とした態度でいることは
相手のためにもなります。
子どもに生活習慣のルールを決めて
守らせることに近いかな？
甘く見られると、なし崩しに前の関係（習慣）に戻ってしまいます。
それはそれ、これはこれと、
きちんと線引きをすることは正解です。
以前の良い思い出を思い出すなど
心が少し痛むこともあるかもしれませんが、
自分のスタンスを貫いてくださいね！
それが自分のためにも、相手のためにもなります。
応援していますねー☆
by リマーナすず (2009-11-09 22:19)