HN7における火星とドラゴンヘッドの合④ [ハーモニクス]
先日、鑑定させていただいた方も火星とドラゴンヘッドの合の持ち主で
ずっとそのことばかり考えているとご縁を引き寄せるものだなあ、と
改めて実感しています。
書き足りないことはまだまだあるのですが、火星とドラゴンヘッドの合については
今回で最終回にしようと思います。
ＨＮ７は夢の具現化ですが、
そもそも夢が生まれる土壌な何なのか。
それは記憶です。体験的な記憶、学習した記憶。
先祖が体験した記憶、遺伝的な記憶も含まれます。
膨大な記憶量です。
両親から先祖伝来の＜ぬか床＞を受け継ぐようなものでしょうか。
この遺伝的な記憶もＨＮ７に現れます。
今回のサンプルの方
出生図では火星、ドラゴンヘッドがセプタイル。
セプタイルは宿命的なもの、不可避な出来事を指します。
この方は大きな交通事故に遭われています。
同乗していた親戚の男性が亡くなられました。
この方の家系では男性が不慮の死を遂げるケースが多いのです。
水辺に住んでいるわけではないのに
水難で亡くなられた方も数人いらっしゃるとか。
ＨＮ７では天王星がテイルと合、火星、ヘッドと180度
海王星と土星の合も関わっています。
突発的な事故や悲運、心が傷つくような諍いや不和は
家族全体を覆い、心を暗くさせます。
出生図で土星と海王星はバイセプタイル。
海王星は土星の境界を破って侵入します。
因縁やカルマといった重いテーマを抱えやすいです。
この方は苦しい思いをするのは自分で最後、という気持ちを
持ち続けてこられました。
苦い記憶の＜ぬか床＞を受け継いでしまったのかもしれません。
しかし家系全体の連鎖していく記憶というものを、
書き換える可能性があるからこそ、
こういった星を持って生まれてきています。
実際のところ、この両親、この家系を選んだ覚えはないし、
この時代、この国を選んだ覚えもない。
何もかも選べなかった。だから運命には
盲目的に従うしかない、という考え方もあります。
でも生まれた運命にただ従うことと
運命の当事者として主体的に生きることとでは
人生の内容が変わってきます。
生まれ持った運命や自分の道に気付けば
過去を肯定できます。
チャートの方の生まれ育った家庭はあまり裕福ではありませんでした。
出生図でトライセプタイルを持つ月と木星は
ＨＮ７図で合。保護や豊かさを意味するこのセットは
この方が欲しくて仕方がなかったもの。
だからこそ、人が求めているものがわかり、
他人にも自分自身にも与えたいと思う人です。
当たり前に持っていたら、それは空気と同じで、
持っていることすら忘れてしまいます。
何とも思っていないことが
ハーモニックで顕著に出ることはありません。
与えられているのに気付かなくて欲しい、欲しい、
と渇望している場合もありますね。
ハーモニックで月、木星の関わりは私的生活のグレードアップを意味するので
豊かさのイメージは持っているはず。ということは具現化するはずですが、
何かそれを許さない別のブレーキが存在します。
お話を聞くと、最初は上手くいく。途中で恐れが出てくる。
「自分ごときにこんな環境はふさわしくない」といった強い違和感が出てきてしまう。
恐れの記憶は＜ぬか床＞から生じています。
その記憶は無力化できるだろうし、ハッピーエンドにもできるだろうし、
慰めて供養することも出来るだろうし、おそらく変更は可能なのです。
貧乏も虐待も連鎖する、と言われます。
ただ全ての人がそうだとは限らないはず。
石川源晃先生の著書に、
「喉の渇いている人を水のある場所に案内することはできるが、
実際に水を飲むか飲まないかは、その人の自由意志。その人の
水を飲まない権利を侵すことは許されない」
といった内容が記されています。
本当にその通りで占星学の限界を見極めることにもつながります。
でも、本当に欲しいものを自分に与えることを禁じている人は多いです。
喉が渇いていて水筒も持っている。でも飲んじゃいけない、みたいな。
親に禁止されたことが、記憶に残っているのかもしれません。
ＨＮ７の開発法としては、芸術に触れるなどして感動するということが
あると思います。本でも映画でもお芝居でも、その中に入ってしまう。
強烈な印象は、それが実際の体験でもそうでなくても記憶に蓄積されます。
物語には「ああ、こういうことが実際、自分の身に起きたら・・・」という
想像をさせる力があります。強く感情移入することによって、その物語は
感情を守る免疫になります。
人間の一生の中にはつらく苦しいこと、悲しいこと恐ろしいことなどがあります。
ハッピーなことばかりではありません。
昔話や御伽噺、神話にはカタルシスによって、感情を浄化する仕組みがあります。
子どもたちがこれから通っていかなくてはならないかもしれない、人生の出来事。
御伽噺、昔話、童話、神話には人間の世のありとあらゆる悲劇、残酷、異常が描かれ、
大人が語って聞かせることによって優しく耳に入ります。
なので、御伽噺や童話の毒気を抜いてしまう昨今の風潮は反対であったりします。
恐ろしい話は免疫に、主人公が成長する物語には自分を重ね、パワーをもらえます。
もう一つは夢やイメージの世界と距離を置くことです。
心の中に空白、無を持つこと。瞑想すること。
ＨＮ７の世界を自分と同一視せず、眺めてみること。
ＨＮ７の天体が合になる年齢を探す。それが何のサインで起き、出生図では何ハウスに位置し、
Ｎ、Ｐ天体や、その年のＴ天体との関わりをチェックしてください。
自分の夢が（好ましいものであれ好ましくないものであれ）発芽しようとする時期がわかります。
火星とドラゴンヘッドのセプタイルを
ＨＮ７と絡めて、夢や記憶が事故運に関係するのではないか、という憶測を文章にしてきました。
扱ったのはアディー調波ですが、これがＫ調波（小曾根先生の調波）にすると
天王星、海王星とドラゴンポイントの合に目がいきました。
Ａ調波とＫ調波は同じサインに天体がくるのだけれど、度数が違うのです。
この辺ももっと数をみて、現れ方の違いを調べたいと思います。
チャートの方のＨＮ７はカルマのようなイメージと同時に
明るくおおらかなイメージも感じるのです。
ＨＮ７を観て、自分は何にエネルギーを与えて育てるのかを考えると良いと思います。
不安の芽を育てるのか、希望の芽を育てるのか。
育てた分、信じた分だけ受け取ります。
これまでのつらい体験は魂を磨くためのものだったと思います。
その分、幸せを感じる感受性も磨かれているはずです。
臨死体験をした友人は、
「現実こそが夢！」と言い切ります。
あまりに強烈でリアルな夢は
現実にとって代わるのかもしれません。
この人生が夢だとして、もし目覚めていられるなら、
夢の変更が可能でしょう。
夢を変えれば、人生が変わる。
この辺はパスワーキングにもつながりそうです。
ずっとそのことばかり考えているとご縁を引き寄せるものだなあ、と
改めて実感しています。
書き足りないことはまだまだあるのですが、火星とドラゴンヘッドの合については
今回で最終回にしようと思います。
ＨＮ７は夢の具現化ですが、
そもそも夢が生まれる土壌な何なのか。
それは記憶です。体験的な記憶、学習した記憶。
先祖が体験した記憶、遺伝的な記憶も含まれます。
膨大な記憶量です。
両親から先祖伝来の＜ぬか床＞を受け継ぐようなものでしょうか。
この遺伝的な記憶もＨＮ７に現れます。
今回のサンプルの方
出生図では火星、ドラゴンヘッドがセプタイル。
セプタイルは宿命的なもの、不可避な出来事を指します。
この方は大きな交通事故に遭われています。
同乗していた親戚の男性が亡くなられました。
この方の家系では男性が不慮の死を遂げるケースが多いのです。
水辺に住んでいるわけではないのに
水難で亡くなられた方も数人いらっしゃるとか。
ＨＮ７では天王星がテイルと合、火星、ヘッドと180度
海王星と土星の合も関わっています。
突発的な事故や悲運、心が傷つくような諍いや不和は
家族全体を覆い、心を暗くさせます。
出生図で土星と海王星はバイセプタイル。
海王星は土星の境界を破って侵入します。
因縁やカルマといった重いテーマを抱えやすいです。
この方は苦しい思いをするのは自分で最後、という気持ちを
持ち続けてこられました。
苦い記憶の＜ぬか床＞を受け継いでしまったのかもしれません。
しかし家系全体の連鎖していく記憶というものを、
書き換える可能性があるからこそ、
こういった星を持って生まれてきています。
実際のところ、この両親、この家系を選んだ覚えはないし、
この時代、この国を選んだ覚えもない。
何もかも選べなかった。だから運命には
盲目的に従うしかない、という考え方もあります。
でも生まれた運命にただ従うことと
運命の当事者として主体的に生きることとでは
人生の内容が変わってきます。
生まれ持った運命や自分の道に気付けば
過去を肯定できます。
チャートの方の生まれ育った家庭はあまり裕福ではありませんでした。
出生図でトライセプタイルを持つ月と木星は
ＨＮ７図で合。保護や豊かさを意味するこのセットは
この方が欲しくて仕方がなかったもの。
だからこそ、人が求めているものがわかり、
他人にも自分自身にも与えたいと思う人です。
当たり前に持っていたら、それは空気と同じで、
持っていることすら忘れてしまいます。
何とも思っていないことが
ハーモニックで顕著に出ることはありません。
与えられているのに気付かなくて欲しい、欲しい、
と渇望している場合もありますね。
ハーモニックで月、木星の関わりは私的生活のグレードアップを意味するので
豊かさのイメージは持っているはず。ということは具現化するはずですが、
何かそれを許さない別のブレーキが存在します。
お話を聞くと、最初は上手くいく。途中で恐れが出てくる。
「自分ごときにこんな環境はふさわしくない」といった強い違和感が出てきてしまう。
恐れの記憶は＜ぬか床＞から生じています。
その記憶は無力化できるだろうし、ハッピーエンドにもできるだろうし、
慰めて供養することも出来るだろうし、おそらく変更は可能なのです。
貧乏も虐待も連鎖する、と言われます。
ただ全ての人がそうだとは限らないはず。
石川源晃先生の著書に、
「喉の渇いている人を水のある場所に案内することはできるが、
実際に水を飲むか飲まないかは、その人の自由意志。その人の
水を飲まない権利を侵すことは許されない」
といった内容が記されています。
本当にその通りで占星学の限界を見極めることにもつながります。
でも、本当に欲しいものを自分に与えることを禁じている人は多いです。
喉が渇いていて水筒も持っている。でも飲んじゃいけない、みたいな。
親に禁止されたことが、記憶に残っているのかもしれません。
ＨＮ７の開発法としては、芸術に触れるなどして感動するということが
あると思います。本でも映画でもお芝居でも、その中に入ってしまう。
強烈な印象は、それが実際の体験でもそうでなくても記憶に蓄積されます。
物語には「ああ、こういうことが実際、自分の身に起きたら・・・」という
想像をさせる力があります。強く感情移入することによって、その物語は
感情を守る免疫になります。
人間の一生の中にはつらく苦しいこと、悲しいこと恐ろしいことなどがあります。
ハッピーなことばかりではありません。
昔話や御伽噺、神話にはカタルシスによって、感情を浄化する仕組みがあります。
子どもたちがこれから通っていかなくてはならないかもしれない、人生の出来事。
御伽噺、昔話、童話、神話には人間の世のありとあらゆる悲劇、残酷、異常が描かれ、
大人が語って聞かせることによって優しく耳に入ります。
なので、御伽噺や童話の毒気を抜いてしまう昨今の風潮は反対であったりします。
恐ろしい話は免疫に、主人公が成長する物語には自分を重ね、パワーをもらえます。
もう一つは夢やイメージの世界と距離を置くことです。
心の中に空白、無を持つこと。瞑想すること。
ＨＮ７の世界を自分と同一視せず、眺めてみること。
ＨＮ７の天体が合になる年齢を探す。それが何のサインで起き、出生図では何ハウスに位置し、
Ｎ、Ｐ天体や、その年のＴ天体との関わりをチェックしてください。
自分の夢が（好ましいものであれ好ましくないものであれ）発芽しようとする時期がわかります。
火星とドラゴンヘッドのセプタイルを
ＨＮ７と絡めて、夢や記憶が事故運に関係するのではないか、という憶測を文章にしてきました。
扱ったのはアディー調波ですが、これがＫ調波（小曾根先生の調波）にすると
天王星、海王星とドラゴンポイントの合に目がいきました。
Ａ調波とＫ調波は同じサインに天体がくるのだけれど、度数が違うのです。
この辺ももっと数をみて、現れ方の違いを調べたいと思います。
チャートの方のＨＮ７はカルマのようなイメージと同時に
明るくおおらかなイメージも感じるのです。
ＨＮ７を観て、自分は何にエネルギーを与えて育てるのかを考えると良いと思います。
不安の芽を育てるのか、希望の芽を育てるのか。
育てた分、信じた分だけ受け取ります。
これまでのつらい体験は魂を磨くためのものだったと思います。
その分、幸せを感じる感受性も磨かれているはずです。
臨死体験をした友人は、
「現実こそが夢！」と言い切ります。
あまりに強烈でリアルな夢は
現実にとって代わるのかもしれません。
この人生が夢だとして、もし目覚めていられるなら、
夢の変更が可能でしょう。
夢を変えれば、人生が変わる。
この辺はパスワーキングにもつながりそうです。
2010-12-13 11:24
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コメント(7)
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いつもためになります＾＾
ＨＮ７の開発法としては物語や芸術に触れて、自分の中にある意識していないような物語やイメージを引き出したり、言葉という形にして外から聞いてみるのも良いのですね。
小さいころからの読み聞かせや読書が大切だというのは、こういう事とも繋がっていますね＾＾
それにしてもオリジナルな童話には残酷な話が多いのにソフトにしてしまうのは、人間の感情の奥底に眠っている側面に無理やり蓋をしてしまうようなものですね。
子供といえども悲しい話には涙を流し浄化する力はあるのに。。
そしていきなりニュースでは怖い事件ばかり聞かされるのに、いびつな感じがします。
by ままみ (2010-12-13 15:03)
リマーナすずさまこんばんは
HN７の連載？お疲れさまでした
どの記事もそうなのですが、すずさまの内容はとても深いので可能なら書籍化して欲しいくらいです。
現在火星の年齢域で、ネイタルでのメジャーアスペクトは天王星としかありませんので「独創性・アイデアと行動力」が鍵となりそうですがどうすれば発達することができるのかHN７の開発と共に悩むところです
次の記事も楽しみにしております
寒い日が続きますがご自愛ください
by みさき (2010-12-13 22:04)
☆ままみさん、コメントありがとうございます！
今の風潮は死や性、残酷な出来事が
子どもに触れさせないよう隠されているのに、
いきなりニュースで怖い話を聞かされたり、
実際、わが身に起きてしまうのは
相当ショックだと思います。
いじめは良くないと言いつつ、
大人の世界に酷いいじめがありますからね。
童話には村全体でいじめをする話もあります。
読書は他人の思考を泳ぐ行為ですから
共感能力は高められると思います☆
by リマーナすず (2010-12-14 11:57)
☆みさきさん、コメントありがとうございます！
オーブは少しワイドですが、火星は双子座土星とトライン、
天秤座金星ともトラインをとるのではないでしょうか。
まず金星に働きかけるというのはどうでしょう。
連動するものですよー
またお話できる日を楽しみにしています。
寒い日が続きますが、お元気でお過ごしくださいね！
by リマーナすず (2010-12-14 12:10)
こんにちは
自分のHN7には活動宮に金星と水星と火星と太陽のグランドクロスがあります（ネイタルの1室4室7室10室で）
オーブもほとんどないので激しく忙しいイメージですね。
その中の金星はネイタルの太陽に合で
ここ最近のトランジットの活動宮グランドクロスにぴったり重なってました。
職場のトラブルや結婚、転職、引越しなどいろいろあったので
HN7が発芽したのかななんて思いました。
のんびり穏やかに暮らしたい願望がありますが
小さい頃から性的虐待や病気やいじめや暴行されたりけっこう波乱万丈でした。
HN7の影響で激しい体験を引き寄せてたのかも
高校は音楽科に進んだほど芸術好きなのでピアノ弾いたりコンサート行ったり美術館行ったり映画見たり本読んだりは毎日してます＾＾
HN7の癒しになってるといいです。
＞これまでのつらい体験は魂を磨くためのものだったと思います。
＞その分、幸せを感じる感受性も磨かれているはずです。
この言葉すごく好きです＾＾
by s (2014-12-26 15:09)
☆sさん、コメントありがとうございます！
＞自分のHN7には活動宮に金星と水星と火星と太陽のグランドクロスが＞あります（ネイタルの1室4室7室10室で）
＞オーブもほとんどないので激しく忙しいイメージですね。
オーブがほとんどなければHN28で合になります。
ネイタルのどのハウスで形成されるかチェックしてみてくださいね。
ここ最近のトランジットの活動宮グランドクロスにぴったり重なってました。
＞職場のトラブルや結婚、転職、引越しなどいろいろあったので
＞HN7が発芽したのかななんて思いました。
ご結婚されたのですね！おめでとうございます☆
＞小さい頃から性的虐待や病気やいじめや
＞暴行されたりけっこう波乱万丈でした。
＞HN7の影響で激しい体験を引き寄せてたのかも
つらい体験をされたのですね。
HN7で見る夢は繰り返し見る怖い夢である場合もあります。
＞高校は音楽科に進んだほど芸術好きなのでピアノ弾いたりコンサート＞行ったり美術館行ったり映画見たり本読んだりは毎日してます＾＾
＞HN7の癒しになってるといいです。
芸術性の豊かさはHN７に現れます。
強く出ているようですね。
＞これまでのつらい体験は魂を磨くためのものだったと思います。
＞その分、幸せを感じる感受性も磨かれているはずです
つらい体験をした人から幸せになったり
夢を叶える姿を見せてもらえると
感動しますよね。
自分もそのような人になれたらと憧れます。
by リマーナすず (2014-12-31 12:04)
すずさんお返事ありがとうございました。
言われた通りHN28を見たのですが
ネイタルの2室で合になっていました。
これは28歳の時に影響が出るんでしょうか？
28歳。。特に何もなかったけれど仕事が忙しかったなぁ
貯金が貯まったころかもしれません（
笑
by s (2015-01-05 14:38)