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2012年5月21日金環日食について [日蝕図]

5月21日の金環日食と昨日6月4日の月食、
そして先日のヴィーナストランジットは曇っていて、
上空に強い風が吹いていました。
なので大気に包まれた地球の存在を感じられましたね。
晴れたり曇ったり、さまざまな自然の理を見せてくれるのが
私たちの地球です。
人生そのもののように、どんな天気にも味わいがあります。
曇り空の下、降り注ぐ宇宙の波動を
地上の全ての存在が受け入れているようでした。

私は過去記事を読み返すことはほとんどないのですが
以前、2009年7月22日の皆既日食について書いていました。

引用しますね。

<日食というのはドラゴンポイント
(月の通り道と太陽の通り道の交わる点)の近くで起きるので
ただの新月と言い切るには影響力が強いと考えます。
ドラゴンは縁の生じるところですから、好む好まないに関わらず
無意識のうちに何か大きなことに巻き込まれる事象を指しています。
新月は蟹座の終わりですから、集団、共同体に巻き込まれる、
あるいはそこからみんなで去ることを
意味するのかもしれません。よく馴染んでて、愛着もあり、
いい面も悪い面も知り尽くしている、
だからこそとどまりたくない、と立場や場所、価値観から去る人が増えるのかも。
それは小さな単位だと家族だし、学校、地域社会、国、と大きくなりますが
みんな自由なつもりでも必ず何かに属していて、
そうすると大なり小なり影響を受けることに。
でもあっさり獅子座に立ち去れるとは思えない。山羊座の冥王星が
「ちょっと待てコラァ~!」とインコンでプレッシャーかけていて
離れたくとも離れられず妥協したり矛盾を抱えることも考えられます。
要するに深い意思はみんなで責任をとれ、といっているのかも。
下手すると秩序を失ってしまいそうなチャートです。
とどまる人も去る人も同じ問題に直面し、
協力して解決しなければ先には進めないのだなと感じました。>

・・・引用終わり。

今回の金環日食のASC(東京で作成)が2009年7月22日の皆既日食の度数が同じです。
このことについて考えてみたいと思います。

2009年の時点ではただ漠然と象徴を読んでいただけですが、
約3年後の今、改めて読み返してみると私たちが直面しているエネルギー問題の
ことのように感じられます。

蟹座に留まるのか。獅子座へ向かうのか。
29度は次のステージへシフトしようとするも見えない壁に押し付けられ、
葛藤と逡巡が起きる度数です。

原発を止めるか、再稼動するかというテーマに
ホロスコープの象徴を当てはめて解釈することもできるかと思います。
福島の悲惨さを思うと、このような事故が二度と起きない方向へ
舵を切らないといけない。
同時に原発が稼動しないことで経済が立ち行かなくなる不安を多くの人が持っています。
景気が悪化し、経済的な事情から自死を選ぶ人が今以上に増えるかもしれません。
しかし再び原発事故が起きれば国土そのものが滅んでしまい、
経済が停滞するどころの話ではなくなることもまた、誰もが理解しています。
水のサインの次は火のサインなので、水剋火のイングレスは強烈です。
天王星の魚座から牡羊座へのイングレスで東日本大震災は起きました。

今回、金環日食があった度数は双子座1度。
双子座は知る力、情報を得て選択していく力を獲得するサインです。
知ること、そして自分の意思で行動を選択すること、
それは背負い続けなければならない
自由という名の重い荷物です。
知らなかった頃には戻れません。

選択に責任を持ち、結果を受け入れること。
楽な方ではなく困難な選択をする自由もあること。
誰かに選択を任せる自由もまた、あります。
その結果もまた受け入れなければならないでしょう。

金環日食は海王星とスクエアでした。
深い霧に包まれたように、先が見えません。
目隠しのまま崖っぷちを歩くようなものでしょうか。

太陽は<権威>の象徴です。
多くの人がこの権威を外の世界へ投影しています。
夫、父親、上司、会社など。
社会占星学では最高権力者(首相)を司ります。
日食では、彼らの力が一度リセットされます。
当たり前に受けていた恩恵が当たり前ではないことに
改めて気づき、ショックを受けます。
彼らの価値を再確認し、大切にしていく、エネルギーを与えていくことが
太陽の力の復活につながるでしょう。

もうひとつ、太陽を自分自身の霊、生命力ととらえ、
その権威を自身に取り戻すということも可能なタイミングではと感じます。
日食はリセットなので、これまでの自分を忘れて
新しくスタートするには良いと思います。
ホロスコープはたくさんの「私」の欠片がばらまかれた状態で表示されます。
たくさんの「私」を束ねるもう一つの「私」が存在します。
もう一つの「私」に、最大の権威を与えましょう。
きっといろんなことがまとまり、つながっていきます。

2000年の5月に牡牛座23度で20年に一度の
グレートコンジャンクション(木星と土星の合)が形成されました。

グレートコンジャンクションは国民生活の転換期の到来を告げ、
社会制度が刷新されていく時期に当たります。
伊勢神宮も20年に一度、遷宮しますね。
伝統を次の世代へ継承していくこと、定期的に若返りをはかることによって
滅びることのない永遠の神性を体現しているのでしょうか。
人の一生でも20年は大きな節目ですね。

木星と土星の180度を迎えた2010年~2011年は
折り返し点でした。達成したこと、反省すべきことなど
一通りの成果がこの時期、見えてきます。

金環日食が起きた今年の5月、同じ度数に木星が回帰しました。
回帰はチャージなので、グレートコンジャンクションのテーマにおいて
若返りや原点復帰の意味を持つでしょう。

個人的には以前にも書きましたが、
2000年のグレートコンジャンクションは
9ハウスで起きました。
当時は松村先生の「原宿虎の穴」に通っていました。
ちょうどこの頃、「赤ちゃんが欲しい」という雑誌の星占いを担当することになり、
急遽、ペンネームを考えなければならなくなりました。
グレートコンジャンクションにあやかって、
木星と土星の支配鉱物である「鉛」と「錫」からリマーナすずとしました。
当時は、できれば長く続けられたらよいな、という漠然とした思いしかありませんでした。
2000年に社会的な第一歩を踏み出した方を他にも何人か知っています。
この間、鑑定させて頂いた方も、2000年に占い師としてデビューされていました。
地道に長く続けたいなら、木星と土星に注目すると良いのかもしれません。
占星術との関わりは長いですが、
<リマーナすず>が生まれてからは、たった12年しか経っていません。
けれどt木星がめぐってきているので、今後の発展性について考えたり、
もう一つ階段を上がるときに来ているのでしょう。

2000年頃の状況と現在の状況を関連づけて振り返ってみてください。
刷新すべきものは何か、発展させていくものは何か、見えてくるのではと思います。
2012年とは、誰にとっても原点回帰の年なのかもしれないですね。

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RINA

すず先生お久しぶりです。お元気ですか?

私はおかげさまで、金環日食も、ビーナストランシットの時も何事もなく過ごせました。

どうやら2011年3月8日、そして2011年秋口でしたかしら、その時期をもって私の万力で捻じ曲げられたような奇妙な運命は打ち止めとなったようです。

すべてすず先生のご指導のたまものです。ありがとうございました。

先生の書かれた2009年7月22日の皆既日食の記事は、確かに原発問題を彷彿とさせるイメージですね。

皆既日食は為政者が身罷るときというのが、よくありがちなパターンですが、ここ数年の流れを見ると、わざと原発問題を起こさせるために、T天王星が春分点を渡る前に政治判断になれた自民党を政権与党からなんらかの意志を持った存在が引きずりおろした感が否めないです。

アセンダントと太陽のかかわりを考えてみました。

「他者から見た本人の姿」あるいは「他者から見たリーダーシップのありよう」ではないかと。

2009年の皆既日食からこの前の金環日食の流れというのは、日本の、世界に対してのアピールの問題点が浮き彫りになるのかもしれませんね。



2000年に、私は何をしていたかというと結婚した年でした。

今現在P太陽は4室ですし、4室マターについて深く考えてみたいと思います。

素敵な記事をありがとうございました。
by RINA (2012-06-08 16:30) 

mochio

何時も楽しくブログ読んでます。グレートコンジャンクションの事、興味深く読ませて頂きました。私のASCも絡んで来ますし。

私の場合は、2000年から今日までの信念体系や生活環境、健康面でも一度全て打ち壊して向き合うような日々でした。

そんな事もあり、震災後たくさんの人達が様々な事に向き合っているのを見て感じるものがあります。

by mochio (2012-06-08 18:05) 

かのん

とても読み応えのある記事をありがとうございます!

個人的な影響に関しては、
7月に実家に帰る予定なので、保管してある資料を探って、
グレートコンジャンクションの頃のことを確認してみます。

私の場合はMCと合で10室でおきました。

もう既に独立していました。確か、かなり忙しく、でも
精神的には近しい人との間に溝ができ、
孤独でどんどん燃え尽き方向に突き進んでいる時期だったように思います。

ゆっくり向き合うチャンスですね。

教えていただいてありがとうございます。


by かのん (2012-06-08 19:39) 

やすこ

すずさん こんにちは。
2000年頃は大好きな人といつも一緒で毎日が幸せでした。
社会人になって間もない頃で、楽しく毎日を過ごしていました。
バックパッカーで海外旅行にもたくさん出掛けたし。
自由を謳歌していました。

2012年に入ってからはやっと気持ちが落ち着いて、
限られた事(趣味や昔からの興味)に集中できるようになってきました。
2007年から昨年位までは息切れ状態だったんだなと。
これからも星の動きと自分を照らし合わせていきたいと思っています。



by やすこ (2012-06-11 12:52) 

miki

すずさん

こんばんは☆
本当に読み応えのある記事で、とても勉強になり楽しませていただきました♪

2000年のグレートコンジャンクション☆からの事をゆっくり思い出してみました。
私は7ハウスで起こったのですが、その頃とても仕事が大変で、特に人間関係のことで悩んでいました。
まさに7Hという感じですが・・・(^^;
でも木星の恩恵か長期海外に行ったりして、今となってはそれも良い思い出になっています。
ちょうどこの頃からスピリチュアル関係の事に目覚め?今やっている勉強へとつながっていたのですが、すべては一連の流れの中の過程にあって、でもその一つ一つにはしっかりした意味があってと、不思議だなあとよく思います。

すずさんの記事を読んで、きっかけを与えられた今、それがちゃんとした道になるよう進んで行けばよいのだと思えました。
素敵な記事を、ありがとうございます♪
by miki (2012-06-11 23:54) 

リマーナすず

☆RINAさん、コメントありがとうございます!

>私はおかげさまで、金環日食も、ビーナストランシットの時も
>何事もなく過ごせました。

影響力が長いので、新しい時代の幕開けというように
捉えると良いと思います。

>皆既日食は為政者が身罷るときというのが、
>よくありがちなパターンですが、ここ数年の流れを見ると、
>わざと原発問題を起こさせるために、
>T天王星が春分点を渡る前に政治判断になれた
>自民党を政権与党からなんらかの意志を持った存在が
>引きずりおろした感が否めないです。

<なんらかの意思を持った存在>とは何なのかを
考えると空恐ろしいですね。
春分点はそれまでの意識が切り替わる瞬間です。
目覚めるときの、あの感じです。
天王星なので痛烈な目覚め体験です。

>2009年の皆既日食からこの前の金環日食の流れというのは、
>日本の、世界に対してのアピールの問題点が
>浮き彫りになるのかもしれませんね。

そうですね。新しい時代のモデルとして
日本は世界に対して重要なメッセージを持っていると感じます。

>2000年に、私は何をしていたかというと結婚した年でした。

そうでしたか!シェアしてくださってありがとうございます☆





by リマーナすず (2012-06-13 21:40) 

リマーナすず

☆mochioさん、コメントありがとうございます!

>私の場合は、2000年から今日までの信念体系や
>生活環境、健康面でも一度全て
>打ち壊して向き合うような日々でした。

mochioさんのASCで起きた2000年のグレートコンジャンクション、
DES上のn海王星とオポジションですし、この頃、
MC付近にt海王星もトランジットしていました。
混乱があり、先行きの見えない期間であったと感じます。

>そんな事もあり、震災後たくさんの人達が
>様々な事に向き合っているのを見て感じるものがあります。

震災の混沌、混迷の中、何とか生きようとする人たちと
mochioさんの思いは重なるのでしょう。



by リマーナすず (2012-06-13 22:29) 

リマーナすず

☆かのんさん、コメントありがとうございます!

>私の場合はMCと合で10室でおきました。

n木星の真上でもありましたね。社会における
自分自身のイメージが降りてきて、
受精するタイミングだったのでしょう。
2012年も、新たなエネルギーがt木星からもたらされます。
改めてゆっくり向き合い、育てていけると良いと思います。
by リマーナすず (2012-06-13 22:39) 

リマーナすず

☆やすこさん、コメントありがとうございます!

>バックパッカーで海外旅行にもたくさん出掛けたし。
>自由を謳歌していました。

2000年はやすこさんにとってt木星が9ハウスを運行する
年でした。旅に出て世界を見て来られたのですね。
得がたい体験だと思います。

>2012年に入ってからはやっと気持ちが落ち着いて、
>限られた事(趣味や昔からの興味)に
>集中できるようになってきました。
2007年はn金星n水星の0度に
t海王星-t土星の180度がヒットしたり
n火星にt冥王星が0度になる時期で
ダメージが大きかったのでしょう。
リハビリに何年も費やすケースは珍しくないです。
急いで元気になろうとするのも
不自然な気がします。
n木星も双子座入りしてn太陽とトライン、
これからもっとラクになれるんじゃないかと
思います。


by リマーナすず (2012-06-13 23:02) 

リマーナすず

☆mikiさん、コメントありがとうございます!

>2000年のグレートコンジャンクション
>☆からの事をゆっくり思い出してみました。
>私は7ハウスで起こったのですが、
>その頃とても仕事が大変で、
>特に人間関係のことで悩んでいました。
>まさに7Hという感じですが・・・(^^;
>でも木星の恩恵か長期海外に行ったりして、
>今となってはそれも良い思い出になっています。

グレートコンジャンクション、1ハウスのn火星と180度で
人間関係や仕事が大変に感じられたのかも
しれないですね。今までの自分ではダメなのかも・・・と
打ちのめされることが結果的に自分の許容範囲を広げることに
なったのでは。

>ちょうどこの頃からスピリチュアル関係の事に目覚め?
>今やっている勉強へとつながっていたのですが、
>すべては一連の流れの中の過程にあって、
>でもその一つ一つにはしっかりした意味があってと、
>不思議だなあとよく思います。

n木星が蠍座の終わり、n金星n海王星の合が
射手座の初期度数で0度なので、2000年は
グレートコンジャンクションを形成したあと
これらの天体群に180度。もともと
霊的な素養があり、そこにスイッチが入ったのでしょうか。
シェアしてくださってありがとうございます☆



by リマーナすず (2012-06-13 23:42) 

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