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12ハウスについて③ [ハウス]

12ハウス続き

⑪リーディングの途中で
 「あの人も同じことを言っていた。やはり本当に視えていたんだ」と
 驚かれることがあります。
 <あの人>とは霊能者のことで、
 霊視が当たっているか占星術で検証しようとする人が
 たまにいらっしゃいます。
 不思議と符合することが多く
 「すごい(霊能者さんが)」と驚かれます。
 もちろん霊視と占星術による予言が一致しても、はずれることがあります。
 霊能者にはビジョンが視えているのでしょうが
 占星術ではシンボリックな情報を類推による積み重ねで解釈します。
 霊視の内容と符合する情報は、12ハウスやノード関連から
 引いてくることが多いです。
 前世やカルマといった客観性の欠いた拡張解釈にもなりやすく
 注意が必要だと感じています。

⑫長年鑑定をしていて、木星はどこにあるより
 12ハウスにあるのがいちばん良いと考えるようになりました。
 陰徳であったり、誰かの祈りであったり、あるいはその人自身の
 慈悲深さによって、無意識のうちに助けられたり守られたりしている。
 困難な状況に陥っても神や先祖の加護があり、
 最悪の事態から救われるようになっている。

⑬12ハウスは病気を発症する土台や背景を指し示します。
 その人自身の責任でないことの方が多い。

⑭胎児の頃、母親が困難な体験をしていると12ハウスに土星など
  シビアな天体が入ることが。

⑮不特定多数の人の幸せに貢献する力を持つ。自己犠牲や奉仕、親切な
 行為をこっそりと行う人。自分のしたことを万人に知ってもらい、感謝されよう
 としない。12ハウスは「悪霊のハウス」と呼ばれますが、天使的な行いも
 12ハウスの管轄です。愛と祈り、癒しの力を秘めています。

⑯時空、次元を超えて、知っておかなければならないことを指し示します。
 とくに忘れ去られ、否定されている過去に関係し、 
 たった一人であっても、知っている人間がいるのといないのとでは
 全く違った結果がもたらされることがあります。

⑰隠れたコミュニティと接点ができ、恩恵を受ける。 
 また自分自身が黒幕となって援助する。

⑱運命学、神秘学、スピリチュアルな分野で成功しやすい。
 水星があれば文筆業での成功。アスペクトが悪ければ誹謗中傷に注意。

⑲12ハウスはパートナーを司る7ハウスから数えて6番目にあたるため、
 配偶者の療養生活を意味することも。療養以外でも配偶者が
 引きこもる時期を持つことがあります。

⑳出家願望、隠遁生活への憧れを持つ傾向。

㉑陰ながらサポートする人。あるいはサポートを必要とする。
  医療や福祉関連の仕事に就く傾向。

㉒12ハウスに天体がトランシットしていたり、プログレスしている時期は
 次の新しい物語(1ハウス)に進むために、人生の中で開かれたままに
 なっている章を閉じる期間になります。


誰のホロスコープにも12ハウスはあります。
12ハウスに天体がなくても支配サインや支配星を持ちます。
どの人にも、知られたくないことや暗黙のルール、秘密の領域がありますが
当の本人でさえ目をそむけ、気づかないふりをしていることも。

隠し事やトラウマ、内なる葛藤を告白することによって、心が軽くなります。
占い師は12ハウスの事柄に免疫を持ち、ジャッジはせず
思いやりと共感を持って話を聞く力がもとめられますが
12ハウス関連の強調を持つ人は適任です。

ASCにとって12ハウスは動かしがたいバックグラウンドです。
そこに光を入れることができれば、人生全体が明るく変化するでしょう。

12ハウスはあまりに奥深いため、
梨木香歩さんの「秘密の花園ノート」から引かせて頂いて
一旦終わりにしたいと思います。


<自分自身という屋敷の奥に、今では顔も名も知らぬ先祖から、
脈々と伝えられてきた「秘密の庭」があります。
同じくその先祖たちから、十全に使われないまま繰り越されてきた
正負さまざまな「遺産」もあります。
それらと対峙せざるをえない状況に陥るうち、主人公の世界に、
どこからか光が呼び込まれてきます。
すると、種から芽が出てくるように、埋められていた「鍵」が
―何かの必然で―地上に現れ目に留まる。
思わず屈んでそれを手にとると、呼応するごとく、
隠れていた扉にも気づいてしまう。
主人公は、どうしても、その扉を開けないわけにはいきません。
なぜなら、彼は、あるいは彼女は、その世界の「主人公」なのですから。>


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