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HN5について [ハーモニクス]

この間の川崎講座ではHN5を取り上げました。

HN5では自分を強く押し出したいという欲求が現れます。

ワクワクすること、遊び心、感動する力。
アイデアや創造力、創意工夫する楽しみ、
子どものような素朴で正直な欲求、
わがまま、エゴの力。
ありのままの自分を、勇気を持って表現する力。
周囲を気にせず、何かに夢中になるときの自分、
自己主張を貫く力、
自分を外に向かって、めいっぱい表現しきることなど。

HN5で自分を積極的に押し出した人ほど
環境からのレスポンスは激しくなります。
自己主張しすぎて、あとから思わぬ反応にうろたえる、
これはHN6のテーマです。
HN5で打ち出したものが単なるわがまま、責任感や一貫性のないもの、
周囲に迷惑をかけるものであれば、HN6でエゴと環境の調整がなされます。

しかしHN5では失敗や周囲の反応など環境とぶつかることを恐れず、
個人的な欲求を表現していく姿勢が重要になります。

HN5で0度、90度、180度をを形成するものは
出生図ではHN20(18度)の系列の角度を持ちます。

出生図で18度(ビギンタイル)のアスペクトはNH5でスクエアになります。
出生図で36度(デシル)のアスペクトはHN5でオポジションになります。
出生図で54度(名称なし)のアスペクトはHN5でスクエアになります。
出生図で72度(キンタイル)のアスペクトはHN5でコンジャンクションになります。
出生図で90度(スクエア)のアスペクトはHN5でもスクエアになります。
出生図で108度(名称なし)のアスペクトはHN5でオポジションになります。
出生図で126度(名称なし)のアスペクトはHN5でスクエアになります。
出生図で144度(バイキンタイル)のアスペクトはHN5でコンジャンクションになります。
出生図で162度(名称なし)のアスペクトはHN5でスクエアになります。
出生図で180度(オポジション)のアスペクトはHN5でもオポジションになります。

また60度、120度を形成するものは
出生図ではHN30(12度)の系列のアスペクトを持ちます。
24度(クインデシル)、48度、96度など。

マイナーアスペクトのビギンタイル(18度)は

眠っている才能が目を覚まし
どんな状況にも左右されることのない
一貫した強い意志力を持つ可能性を意味します。

しかしHN5ではスクエアとなるので不安要素、
妨害要素として自己主張の力を怯ませます。

ハーモニックのスクエアは4倍するとコンジャンクションとなり、
あきらめず取り組み続けるのなら
不屈の意志力として結晶化します。

臆病で弱虫であることを思い知っている人ほど
真の勇気を持つことができます。

愛情に飢えた経験を持つ人ほど
本当に人を愛する力を発揮します。

自分は無知であるということを自覚している人ほど
謙虚に学び続ける力を持ちます。

傷ついた部分、囚われている部分こそが
本来の自分への道しるべになります。

スクエアはずっとスクエアのままではありません。
どのアスペクトも成長し、変化します。
オーブによってかけ崩れることは
解放を意味します。

HN5の強いチャートをご紹介します。

HN-1.gif

 

 

YさんのHN5図。お仕事はふんどし作家さんです、
オラクルカードのリーディングや
エネルギーワークもされています。

石塚先生の心理占星術勉強会では
9月、10月はティル式の適職プロファイリングを教えて頂きました。
芸術方面への適性として
5ハウス、海王星、金星、キンタイルに注目します。
Yさんは出生図では金星とキンタイルの強調があり

同時に3h-9hが強く、コミュニケーション方面への適性も
併せ持ちます。

Yさんの場合、出生図にデシル、キンタイル、バイキンタイルが
非常に多いのでHN5でタイトな0度や180度がたくさん
形成されます。

何らかの芸術表現に関わる人の場合、
ハーモニックでは金星に特徴が現れることが多いです。

未来の価値をつくっていく太陽はHN5では牡牛座になり、手づくりなど
体温のぬくみが伝わるものに価値を見出します。

蟹座の月・金星の合は基本的に自分のテリトリーの中で
こじんまり楽しむことが好きだけれど
天王星、海王星が関わるので、趣味の範囲で
収まりません。
山羊座の木星・土星との180度は積極的に
社会に打ち出していこうとする姿勢になります。

HN10-2.gif

内円が出生図、外円がHN10図です。

HN10では蠍座でステリウムが形成されます。
蠍座は深いレベルで変容するサインです。
対症療法的な変化ではなく、価値観全体を大きく変化させます。

Yさんは、手づくりのふんどしや布ナプキンを作っています。
下着をハンドメイドのものにする、
自然素材のものにする、
パンツをふんどしにするということは
ゴムをやめるということ・・・

大した変化ではないように思えます。
でもいざ試してみた場合、その小さなきっかけから
何かが違ってくるのではないか、という予感が走ります。

紙ナプキンから布ナプキンへ変えることもそうです。
それ自体はほんのささいなことですが、
結果として大きく価値観を変えていく可能性があります。
変化は、それがどんな希望に満ちたものであっても
葛藤を感じずにはいられません。

蠍座はたったひとりの人の価値観を変化させます。
そのひとりひとりの価値観の集積として、
社会全体の価値観を根底から変化させる力を持ちます。

未来の価値をつくる太陽はHN10では双子座へ。
深い部分からの変化を促すものを
ガレッジ・セールのように気さくに並べてみせます。

HN5でオポジションに、HN10でコンジャンクションになる
デシル(36度)は企画力、プレゼンテーション能力です。
自分の希望と現実社会の双方が納得するものを生み出し、
活動の場をつくることがテーマになります。
HN5でオポジションが形成される場合、
やりたいことを過保護に温めず、
積極的に外にさらしていく傾向があります。

HN5・・・好きなことをして生きたい。
HN10・・・好きなことをして社会の要求に応えていく。

好きなことをし、同時に社会的に認められるというのは、
それなりに達成感もあるけれど、葛藤や軋轢も相当なものです。
社会的な責任も果たしていかなければならないし、
周囲に合わせて、ときには本来の希望を曲げなければならないことも。
心からの喜びはどこにあるのかを忘れそうになったときは
何度でも原点であるHN5を思い出す必要が出てきます。

出生図に話を戻して考えた場合、MCを目指して生きるか、
それとも太陽を目指して生きるのか、という対比で考えても良いと思います。

ホロスコープの象徴は、それぞれ独自の働きをしながら
全体的に調和するものです。
太陽を活性化させればMCに、MCにエネルギーを向ければ
太陽にもエネルギーが波及します。

◎太陽からMCへの流れ
自分のやりたいことを突き詰めていくと(太陽)
それが自分の中では完結しないことに気づき、
多くの人との関わりの中で自己を超えたビジョンを目指す(MC)

◎MCから太陽への流れ
社会的な立場に依存すると(MC)、生身の自分を見失いがちに。
ありのままの自分を見つめ、勇気をもって自己表現すること(太陽)によって
新鮮な活力や意欲が呼び覚まされます。

Yさんの場合、出生図の土星-海王星の126度が、HN5系列の流れにおいて
一生かけ崩れせず、自己表現の欲求として残ります。

土星-海王星はどうにも手が付けようもない難しい問題を表します。
誰も責任を取りたがらない、取りようがないもの。
多くの人が見て見ぬふりを決め込む、無関心を装うようなもの。
そういった社会全体のテーマを我がことの問題として意識し、
創造的に関わっていこうとするでしょう。

チャートにデシルが多い場合、36歳が大きな転換期になるのでは
ないでしょうか。

a-3-1.gif
Yさんは今年36歳、N木星にSA金星が0度、N月にSA木星が0度、N土星にSA月が0度、
N海王星にSA天王星が0度、ASCにSA海王星も近づいています。
さまざまなタイミングが重なり、新しい意欲が芽吹くときです。
セカンダリー・プログレスでは満月期を迎えています。
CP満月は子午線の上で起き、MCには土星やtノードがトランジットしてきています。

Yさんは今年の8月に事実婚式を挙げられました。
なんと磐座の前で式を挙げたそうです。
磐座に感謝を捧げ、隣の集会所で持ち寄りパーティをされたとか。
すごくユニークだと思います。
真似したい、という人も多いのではないでしょうか。
まだまだ上の世代の方にはコンセプトが伝わりづらく、
難しい面もあったそうです。
儀式的なことで新しいことをするのは大変なのですよ。
しかし今後は、こういうスタイルも増えてくるのではと思います。
HN5が強い人は人生そのものが個性的であるという実例でした。


サンプルになってくださったYさんのサイトです。

http://hundoshihughug.cart.fc2.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


HN7について [ハーモニクス]

11月15日はハーモニックの勉強会でした。
紫 京華先生、参加してくださった皆様
ありがとうございました。

出生図では見逃してしまうような
わずかな根っこを成長させ、
発展させていく面白さが
ハーモニックにはあります。

ハーモニック図にあらわれた象意に働きかける、
注意喚起していく、というのは興味深い実験です。
私は来年の年齢ハーモニックで月-木星0度が形成されるのですが
月-木星の象意をより発展させるための、日々の行動や心のあり方とは
どんなものだろうと考えるとワクワクします。

ハーモニック図からインスピレーションを得て
積極的に「気持ちをつくっていく」
意識的に「その気になってみる」というのは
かなり有効なのでは。

ハーモニックは楽しいです!ハーモニック仲間、募集中です。

勉強会ではHN7を取り上げました。
HN7では円の7分割であるセプタイルが0度になります。
聖数7に関連して、宿命、予定調和といった神秘的な意味が与えられているアスペクトです。
セプタイルの「約52度」は水晶の上面の角度と等しく、
またエジプトのピラミッドの底面と側面が接する角度とも同じです。
HN7には水晶やピラミッドパワーのように
その人のエネルギーがさらに増幅していくさまが指し示されています。

人や社会と接点を持つとき、
夢や目標に向かってエネルギーが勢いよく流れるさま、
成就というカタチで現実の形態が変換するとき・・・
つまりHN7では他人や社会に受け入れられている自分、
成功している自己イメージを探ることができます。
HN7に現れる強い性質はセールスポイントになります。

たとえば水星-海王星は未発達な状態であれば
注意力散漫であったり漠然と不安であったり
ぼんやりしがちな性質を指し示します。
しかしハーモニックでは
高度の抽象的思考力として開花します。

またHN7の縛りの強い性質は、割り切れず51度4285714・・・と
数字が循環することに関係します。

ひとつの謎が解けると
また次の疑問がわいてくる。
ひとつの夢が叶うとまた次の・・・

始まりを求めて。
終わりを求めて。
まるで巡礼の旅のようでもあります。

この間、秩父札所のお遍路の途中に初級講座に
参加してくださった方がいました。

「苦しみつつ、なお働け、安住を求めるな。この世は巡礼である」という
ストリンドベリーの有名な一節が思い出されました。

人生が巡礼ならば、
その旅の途中でひととき同じ空間を共有することの不思議さ、有り難さを
感じてみようとしましたが、難しいものですね。
きっとまた会えるだろうと思ってしまいます。何の保証もないのに・・・

夢が叶っても、人生はさらに続きます。
自転車を安定させるには漕ぎ続けるしかないように
HN7は夢に向かって疾走し続ける自分の姿です。
欲しくて欲しくて欲しくて仕方のないものも
手に入れてしまえば、
「ああ、そうか」と納得します。
そういう運命だったのだと。
走りながら「ああ、そうか」と腑に落ちたり
「そうだったのか!」と衝撃を受けたりするのでしょう。

2010年から妊娠のご相談をさせて頂いていた方が
昨日、赤ちゃんを連れてお友達と一緒に保谷の自宅に来てくれました。
二回目の体外受精、受精卵のグレードはE、
やはり医師には厳しい数字を告げられたそうですが
胚培養士の方がきっぱりと「グレードと生命力は関係ない」と
おっしゃったそうです。
赤ちゃんは元気いっぱいのハンサムな男の子でした!

「いつかきっと赤ちゃんと一緒に来ますね」と
ずっと言ってくださっていて
そうなればどんなに素晴らしいだろう、
きっとそういう日がくるでしょうね、と何度も繰り返し話してきました。
夢にまで見たその状況が、昨日やっと実現しました。
この嬉しさは生涯忘れないでしょう。
同時にとても穏やかな気持ちで
「ああ、そうか」と不思議なくらい当たり前に感じている自分がいます。
この子が生まれてきてくれることは
ずっと昔からの約束事だった、元から決まっていたのだ、という感覚です。
神様やご先祖様、運命、星の巡りといったものに対して、
感謝の気持ちが尽きません。

医師に「期待しないで」と言われた受精卵で
この夏に妊娠された方は先月、無事に戌の日を迎えられました。
胎嚢確認も心音の確認も発育も平均より数日遅れて、祈るような気持ちでしたが
こちらの心配をよそに自分のペースですくすくと育っていたのですね。

誰もが夢の途中にいます。
HN7は夢の途中にいるイメージとして
読むと良いかもしれません。


HN13について② [ハーモニクス]

HN13に特徴がある人の場合、多くは自覚があります。
現状からの脱出・超越願望が強く、
何らかの衝動で浮き上がっています。
また13歳、26歳、39歳のときに、
境界線を越える新しい一歩を
踏み出しているものです。

HN13衝動、HN13体験は特別なものではないです。
人生の巡りの中で、大小さまざまな違いはあれど
誰しもが遭遇します。

HN13の力を肯定的に使いたいのなら
疑惑、怒り、不安、恐怖、抑圧、憂うつ、絶望感といった
ネガティブな感情を避けないこと。
それらは人生を内面から変える深い変容の働きです。
次の段階へシフトする時期がやってきていることを
教えてくれているのです。

HN13は脱環境の力ですが、飛び出したそのとき
何に出遭うかが重要です。
他者であったり土地や風景であったり、嵐や地震など
自然現象であったり、犬や猫など動物であるかもしれません。

私はHN13では水星、海王星がタイトな0度を持つのですが
私の場合は本、言葉でした。
文学はHN13体験の宝庫です。

HN13体験を扱っている物語は幾多もありますが
山本周五郎の短編「橋の下」(『日日平安』所収)をご紹介します。
短い小説で、すぐに読めてしまいます。
私自身、13歳のときに読みました。
子どもの頃、家に文学全集があり、
読書の手始めとして、その中でいちばん短い物語を
読もうとして選んだのです。

何気なく手に取りましたが
人生観が大きく変わった一冊です。
--------------------------------------------
友人とはたし合いをする約束でやってきた若侍が、
橋の下で暮らす乞食夫婦の焚き火に近づき、
かつて武士だった老人の身の上話を聞きます。

老人は若侍の白装束見て、
過去の自分と同じ過ちを犯そうとしていることを察します。
この老人は若者に直接的な忠告はしません。


「こういうところで寝起きするようになってからの私は、
 死んだも同然です、橋の上とこことはまったく世界が違いますが、
 それでも私には、橋の上の出来事を見たり聞いたり
 することはできます、世間の人たちは乞食に
 気をかねたりはしませんし、もうこちらにも
 世間的な欲やみえはない、ですからどんなことも
 そのままに見、そのままに聞くことができます、 
 いいものです、ここから見るけしきは、恋もあやまちも、
 誇りや怒りや、悲しみや苦しみさえも、いいものにみえます」

「あやまちのない人生というやつは味気ないものです、
 心になんの傷ももたない人間がつまらないように、
 生きている以上、つまずいたり転んだり、失敗を繰り返したり
 するのがしぜんです、そうして人間らしく成長するのでしょうが、
 しなくても済むあやまち、取返しのつかないあやまちは
 避けるほうがいい、──私がはたし合を挑んだ気持ちは、
  のっぴきならぬと思い詰めたからのようです、
 だが、本当にのっぴきならぬことだったでしょうか、
 娘一人を失うか得るかが、命を賭けるほど重大なことだったのでしょうか、
 さよう、・・・私にとっては重大だったのでしょう、
 家名も親も忘れるほど思い詰め、はたし合の結果がどうなるかを
 考えるゆとりさえなかったのですから」
 
 「どんなに重大だと思うことも、時が経ってみるとそれほどでは
  なくなるものです」

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現実は限界と境界線にもとづいています。
HN13は大きく屈んでジャンプし、
限界と境界線を越えようとする衝動です。

若侍は慣れ親しんだ世界からはみ出そうとしています。
友人と斬り合えば、ただでは済みません。
しかし、とことんまで思いつめており
当たり前の人たちからの忠告や説得を
受け入れる精神状態ではありません。
こういったとき、普段は気にもとめないもの、
ノイズでしかないものと接点が出来ます。
若侍にとっては「橋の下」です。

若侍と橋の下の老人、どちらもHN13的な存在です。
HN13では、橋の上と橋の下という次元の隔たりに架け橋ができます。
人生は小さな奇跡の連続です。
ほんの一瞬の出会いがその後の人生を変える、
小説の世界だけではなく、実際の人生においても起きることです。

占い師はHN13が強い人が向くでしょう。
傷ついたり、悩んだり、生き迷っている人が
占い師のもとを訪れるからです。


「怒りや悲しみや、苦しみさえも、いいものです」

「心に傷をもたない人間がつまらぬように、
 あやまちのない人生は味気ないものだ」

若侍は自分があたためられているのを感じ、
空腹のあとで、温かい汁気たっぷりの美味い
食事をしたような、ゆたかさと満足感にみたされ、
その感じを早く人に伝えたいという気持ちで
わくわくします。

13歳の私も、同じように感じました。
老人のような人になりたいと思ったことを
昨日のことのように覚えています。

出生図とHN39の2重円。私自身のものです。

hn39-1.gif

 私は13歳でホロスコープを作成し26歳で鑑定をスタートするなどHN13衝動が強めです。

31歳の頃、リマーナすずとして
雑誌「赤ちゃんが欲しい」の星占いを担当したので
不妊のご相談は以前からあったのですが
ブログを始めた39歳の頃から高齢出産、体外受精のご相談が急増しました。
40代の妊娠率は非常に低いのが現実です。厳しいですね。
妊娠しましたという報告はとても嬉しいですが
流産の報告を受ける覚悟も同時にしています。

HN39の水星火星海王星の合は5ハウス、n水星とトライン。

不妊のテーマは、私自身の問題です。
つまり私は、たとえ希望の持てない状況であってもその壁を突き破り、
赤ちゃんの実現化に関わりたいと望んでいるのです。
(5ハウス、火星・海王星・水星)

結果がなかなか出ないことはつらいですが
その分、妊娠・出産のご報告は感動します。
その子の誕生にほんの少しでも関われたことは本当に嬉しい。
ホロスコープを見させて頂いて
そこに現れた神秘に驚異を覚えます。

しかしながら不妊治療は身体を張ったギャンブルです。
期待しては落とされることを繰り返します。
最初はすぐに妊娠できる気分でいます、
でもそのうち、そんなにすぐには妊娠できないという
現実に突き当たります。大きく凹み、また期待し、
そういったことを繰り返すうちに、
追いつめられたり、希望を無くしていきます。

とても難しいことではありますが
期待する心を無くすには
上手く行かないことを含めて、
現実を受け入れる覚悟をするということ。
「期待しない。無心になる。心残りのないように
ベストを尽くす、そしてすべてを天に任せる。」
これはHN13の真意に目覚めるための心の在り方です。

苦しい不妊期間、努力のかいなく授からなかったという
現実にも、真の価値を持たせること。
「橋の下」の人生にも価値があるように
人生の価値は多様、多彩なのです。

絶望のあとに変容が起こり
念願の赤ちゃんを授かるというプロセスを
何度も見て来ています。
奇跡といっても良いかもしれませんが、
私は「愛」であると感じています。

そしてその方たちにシェアしてもらった星回りを
多くの人に役立てて行きたいとも考えています。

HN13系列のハーモが強い場合、
はみ出したり、はずれたり、浮き上がってしまう自分を
容認してください。

失敗はプロセスの過程です。
新しい出発点に自分自身を合わせていきましょう。

 

 


HN13について [ハーモニクス]

アディーによるとHN13には、
その人物に付加された特別な能力が表示されるそうです。
特にHN13で形成される0度に、土星、またはそれよりも遠い天体が
含まれる場合には、なにか特別に付加された能力は「天才的な能力」を示すと
述べられています。
<石川源晃著「調波占星学入門」P.82>

松村潔先生は著書<倍音の占星術、ハーモニックアストロロジー>で
HN13をタロットカードの<死神>と関連づけ
「日常の目の前にあることを不毛にして、違う領域との接点を作る」
「これまでの秩序を停滞させ、新しい秩序の導入者となる性質」
「強い力によって浮いてしまう環境不適応能力」とし、
各サインの13度の解釈と重ね合わせ、カリスマ的、超越的な方向性と説明しています。

 

360度を13で割れば、27.692度。

27.692度、55.385度、83.077度、110.769度
138.462度、166.154度のアスペクトは
HN13で0度になります。

オーブを広くとるならば
55.385はセクスタイルの範囲内、
83.077はスクエアの範囲内となります。

ノエル・ティル氏によって提唱されているクインデチレは
165度のことで、166.154はクインデチレのオーブの範囲内です。
つまり166度に近いクインデチレは
HN13で結晶化します。

クインデチレはHN24(円の24分割の15度)の系列のアスペクトですが
HN13の要素も含まれるのではと推察しています。

アディ理論による<天才的なHN13>を持つ、普通の人がたくさんいます。
多くの天才が社会的に不遇であったように
HN13は安定した生活を営むには、不穏であり、虚無であり、ノイズです。
ほとんどの人がHN13の可能性を眠らせています。

しかし強いHN13を持っている場合、ときに激しい出方をします。
超越した存在を目指し、現実からの脱皮をはかる人にとっては
強いHN13は有利になるでしょう。
しかし穏やかでありたい、安心したい、居場所が欲しいと思っている人にとっては
痛ましい衝動として現れます。

赤ちゃんが子宮を強い力で押し出てくるように
自分の帰属する古い人間関係を強い力で蹴っ飛ばす、
あるいは地域社会からはじきとばされる、という状況を招きます。
HN13は新しいASCに生まれるための暗転場なのですが
(13は次のサイクルの1)
その過程で本人も周囲も強いダメージを被ります。
人生の中に<生ける屍>のような一時期があることも。

HN13の衝動は多くの人にとっては理解不能であり、
本人にとっても理解しがたいもののようです。

HN13-3.gif

 

サンプルの女性はある日突然、一方的に別れを告げ、
恋人の前から消えました。その理由が

「怖くなるくらい彼のことが好きで、
彼も私のことをとても愛してくれていて
あまりにも幸せだから、もう無理、
これ以上彼のそばには居られないと
衝動的に別れてしまったの」。

バカなことをした、つらい、悲しい、淋しい、
もうきっと、あんなに好きになれる人には出会わないと思う、
そう言いながらもヨリを戻そうとはしません。

別れたショックで虚脱状態になりながら、何年も同じ人を思い続けています。
居場所が欲しい、安定した生活を送りたいと願ってもいます。

HN13ではたくさんの天体が合し、レクタングルを形成。
15歳で家出をし、夜の世界に飛び込みました。
10代後半~20代前半は覚せい剤に手を染めます。
しかし数ヶ月間入院し、
薬物依存をキッパリと断っています。

荒波に揉まれ、浜に打ち上げられることを
繰り返すような人生傾向。
しかし何度も新しいリズムで生き直す、強い再生力を持ちます。

hn13-2-1.gif

このHN13の持ち主も女性です。
ある日、夫から別れを告げられました。(太陽-天王星の0度。出生図では太陽-天王星は83度)
彼女は別れたくはありませんでした。
離婚を承諾しないという選択肢も、もちろんありました。しかし、

「自分さえいなければ、この人にはもっと違う人生がある」と
考えました。

誰にとっても心は大切なもので、心を捨て去ることは難しい、というより
できないでしょう。それは腑抜けになることを示しています。
しかし、ひたすら自分を空しくしていきます。

HN13が強いからといって、天才ではなく
解脱したり悟りを開くこともありません。

しかし小さな自分を手放し、大きなものとつながりたいと望みます。
そして宙に浮いたような寄る辺のない自分自身を
この現実の暮らしの中で
もう一度、新しい出発点につけようと思索します。

 

続きます。


大きなチャンスの時期 [ハーモニクス]

ハーモニックのアスペクトの中でもASCと木星の合は別格なのだそうです。

満年齢のハーモニックでASCと木星が合になるとき、
人生上でもっとも大きなチャンスに恵まれる
大成功のパターンといわれています。

故・石川源晃氏はこのASC/木星の合が形成された年、
占星学入門シリーズの執筆を決意されたのだとか。
ハーモニックなので棚ボタ式の幸運は意味しないようです。

講座ではこのコンビのサンプルとして
ビル・ゲイツのチャートが取り上げられていました
bg-1.jpg
ビル・ゲイツのHN9図です。

HN9図には生まれ変わっても変わらないキャラクター、
魂のエッセンス、
紆余曲折を経て、結局これに行き着くという<何か>であったり
あるいは、節目、節目に起りやすい出来事を表示します。

冥王星・木星・ASCの合に対する月・海王星合のオポジション。

射手座の冥王星・木星・ASCは大きなチャンスだけではなく
権力衝動を意味するし、双子座の月・海王星は情報をウィルスのように
広く伝播させていく力です。
bg-2.jpg
出生図とHN18図の2重円です。

冥王星・木星・ASCの合は崩れますが
2ハウスに月・木星の合が形成されます。
これは不特定多数を相手に成功するパターン、
強力な後天的発達を意味するのだそうです。

ビル・ゲイツは3ハウスに獅子座の終わり度数の木星・冥王星の合を
持つのですが、HN図ではそこに海王星・冥王星の合が来ているのも
興味深いです。

獅子座木星・冥王星の合は1955年生まれの世代アスペクトで
誰もがこの資質を潜在的に持ちます。
彼はこの世代の持つ特徴を強く体現した人であるといえそうです。

年齢ハーモで木星/ASCの合が形成されたら、
自分が実現させたいものが何なのか
真剣に考えてみてくださいね。
一年で切り替わるというものではなく、
たとえば7の倍数の年齢にこの合が出来たら
7年間、有効です。実現に長い時間かかっても大丈夫です。

ハーモニクス アスペクト単語集 2 [ハーモニクス]

★水星

水星/金星 デザイナー能力、美的表現、器用さ
水星/火星 機敏、早口、実行力
水星/木星 知的に広がる、博識
水星/土星 狭い知性、専門家、プロ意識
水星/天王星 発明、発見、ツッコミ
水星/海王星 創作力、察知力、詩人の能力、集中力のなさ、ボケ
水星/冥王星 探求力、調べまくる、こだわり、しつこさ
水星/ASC  好奇心、比較、議論、対話好き
水星/MC   自己表現能力 林真理子MC水星月の合・私小説

★金星

金星/火星 華やかさ、芸術、文学、性関係、派手もの、見せ付ける力
金星/木星 押し出しの良さ、威風堂々、贅沢、リッチ
金星/土星 型にはまった金星、ダイエット
金星/天王星 気ままな対人関係、独自のセンス(2h、6h、10hだと仕事に生かす)
金星/海王星 柔らかさ、ソフトな印象、あいまいな対人関係、クラシック
金星/冥王星 ずっぽりハマる(趣味、恋愛など)濃厚に出る
金星/ASC  愛されるキャラクター 洗練された生活
金星/MC   洗練された経歴、自己表現能力、社交性

★火星

火星/木星 流行、ノリの良さ、バカっぽさ、投機
火星/土星 制限された行動、苦しさ、無駄を省く
火星/天王星 システム、企画、技術、自分流儀、独立した行動
火星/海王星 忙しい、手を広げすぎ、妖しい物に惹かれる
火星/冥王星 断定的、極端、行き過ぎ
火星/ASC  競争心、行動力
火星/MC  決断力、集中力、リーダーシップ

★木星

木星/土星 教育、勉強、ルールにのっとる、規則を守る、理念
木星/天王星 景気の良さ、最先端、新しいものを一般化させる力
木星/海王星 夢の実現、宗教、博愛
木星/冥王星 権力衝動、パワーゲーム
木星/ASC 前向き、楽天的
木星/MC 協調性、社会的地位の上昇

★土星

土星/天王星 不景気、緊張感、ルールに厳格、計算高さ
土星/海王星 自己犠牲、シンボリックな精神作用、スピリチュアル
土星/冥王星 コツコツ努力する、正面からぶつかる
土星/ASC  苦労性、臆病さ
土星/MC  大器晩成 権威的

★天王星

天王星/海王星 目ざましいアイデア
天王星/冥王星 破壊力、爆弾的、変革
天王星/ASC 神経過敏、エキセントリック
天王星/MC 独自の経歴、孤立

★海王星

海王星/冥王星 大きな夢、ひとつの理念を押し広げる
海王星/ASC  同情心、優しさ、不安定さ
海王星/MC  あいまいな経歴、特殊な才能

★冥王星

冥王星/ASC こだわりの強さ、押しの強さ
冥王星/MC カリスマ性、妥協のなさ、極端な経歴

オーブは6度以内。衝動が根付き続けるか、流産するか。
合が続けば力として使える。
小さい時に強烈なハーモが出てきても
大人になって弱まると昔、神童で今はただの人。
小さい頃のハーモはトラウマになりやすい。
ハーモニックの単独の天体は読まない。
プログレス、トランジットでポイント、タイミングをはかる。
N天体とのアスペクトなしは使い慣れていない。
次に書き換わるまで効果は持続。
アスペクトは吉凶で読まない。
年齢ハーモで単独に出現するアスペクトもある。
ハーモニック上で2hに天体が強いと
金運がよくなったように感じる


 

 


ハーモニクス アスペクト単語集 1 [ハーモニクス]

地震の前後から、心身のバランスを崩している方が多い印象を受けます。
でも実際のところ、チャートは底力系の人が多いんですよね。
自分の強さに気付いてないというか。
TVを消して、内面の力を思い起こしてくださいね。

最近、ブログを読んでくださって
「ハーモニックやりたい!面白い!」と言ってくださる方が何気に増えてきて
嬉しく思っています。仲間が増えて、やったあ!という感じ。
各自、年表持参でハーモニックの勉強会とかやりたいですね。
グループ学習みたいなノリで楽しいと思います。

ハーモニック図は宙に浮いたようなチャートで、
イメージを引き摺り降ろして、その中に入るというか、
アースして腑に落とすことで実体化するもののようです。
受け身だと出生図依存になりがち。

松村先生のハーモニック講座のメモを見つけたので
記事にしておこうと思います。
(7~8年前くらい?原宿での一日講座でした)
どう読むかいまいちわからないという方が多いので
アスペクト単語のメモをアップします。
これにサインを加味して、イメージを広げて
読んでみてください。

0度だけが発芽、他のアスペクトは願望として存在するので
無視するのではなく形成過程を見ていきます。
120度のアスペクトだと3倍すると0度になります。
ずっとモヤモヤしていたものが明確なカタチになって出てくることも。

ハーモニックアスペクト単語集
★太陽
太陽/水星 目的達成 巧妙さ
太陽/月   公私の合体、結婚、自営業、家で仕事
太陽/金星 甘え症、社交的(目的のための社交性)
太陽/火星  目的に向かう、積極性
太陽/木星  表舞台、大企業
太陽/土星  ルールに沿っての発展
太陽/天王星 独立、暴走
太陽/海王星 思いつきに飛び込む、夢を実行、イメージにはまる
太陽/冥王星 抵抗できない状態、強い無意識
太陽/ASC   突っ走る、動機
太陽/MC    意識的に振舞う 結果

★月
月/水星  こまごまと機敏に動く、人の感情を引き出すのが上手、自分の感情に従う  
月/金星  社交性(私的な) 若い女性、主婦、手元を洗練化させる、穏やかさ
月/火星  怒りっぽい人、自己主張、好きなことができる、泣き寝入りしない
月/木星  発展的、私的生活のグレードアップ
月/土星  秩序正しい生活、不動産、安全感
月/天王星 変人化、月を変更させる、生活の自立化、迎合しない、家を出る
月/海王星 夢、イメージ、夢の私生活、あいまい、気ままさ
月/冥王星 欲張りさ、強い女性、グレートマザー
月/ASC   女性からの強い影響、友達の輪、心の交流、感情を大切にする
月/MC    援助、人気運 浮き沈み

続きます


HN7における火星とドラゴンヘッドの合④ [ハーモニクス]

先日、鑑定させていただいた方も火星とドラゴンヘッドの合の持ち主で
ずっとそのことばかり考えているとご縁を引き寄せるものだなあ、と
改めて実感しています。

書き足りないことはまだまだあるのですが、火星とドラゴンヘッドの合については
今回で最終回にしようと思います。

HN7は夢の具現化ですが、
そもそも夢が生まれる土壌な何なのか。
それは記憶です。体験的な記憶、学習した記憶。
先祖が体験した記憶、遺伝的な記憶も含まれます。
膨大な記憶量です。

両親から先祖伝来の<ぬか床>を受け継ぐようなものでしょうか。
この遺伝的な記憶もHN7に現れます。

今回のサンプルの方
yk7.jpg
出生図では火星、ドラゴンヘッドがセプタイル。
セプタイルは宿命的なもの、不可避な出来事を指します。

この方は大きな交通事故に遭われています。
同乗していた親戚の男性が亡くなられました。
この方の家系では男性が不慮の死を遂げるケースが多いのです。
水辺に住んでいるわけではないのに
水難で亡くなられた方も数人いらっしゃるとか。

HN7では天王星がテイルと合、火星、ヘッドと180度
海王星と土星の合も関わっています。
突発的な事故や悲運、心が傷つくような諍いや不和は
家族全体を覆い、心を暗くさせます。

出生図で土星と海王星はバイセプタイル。
海王星は土星の境界を破って侵入します。
因縁やカルマといった重いテーマを抱えやすいです。

この方は苦しい思いをするのは自分で最後、という気持ちを
持ち続けてこられました。
苦い記憶の<ぬか床>を受け継いでしまったのかもしれません。
しかし家系全体の連鎖していく記憶というものを、
書き換える可能性があるからこそ、
こういった星を持って生まれてきています。

実際のところ、この両親、この家系を選んだ覚えはないし、
この時代、この国を選んだ覚えもない。
何もかも選べなかった。だから運命には
盲目的に従うしかない、という考え方もあります。
でも生まれた運命にただ従うことと
運命の当事者として主体的に生きることとでは
人生の内容が変わってきます。
生まれ持った運命や自分の道に気付けば
過去を肯定できます。

チャートの方の生まれ育った家庭はあまり裕福ではありませんでした。
出生図でトライセプタイルを持つ月と木星は
HN7図で合。保護や豊かさを意味するこのセットは
この方が欲しくて仕方がなかったもの。
だからこそ、人が求めているものがわかり、
他人にも自分自身にも与えたいと思う人です。
当たり前に持っていたら、それは空気と同じで、
持っていることすら忘れてしまいます。
何とも思っていないことが
ハーモニックで顕著に出ることはありません。

与えられているのに気付かなくて欲しい、欲しい、
と渇望している場合もありますね。
ハーモニックで月、木星の関わりは私的生活のグレードアップを意味するので
豊かさのイメージは持っているはず。ということは具現化するはずですが、
何かそれを許さない別のブレーキが存在します。
お話を聞くと、最初は上手くいく。途中で恐れが出てくる。
「自分ごときにこんな環境はふさわしくない」といった強い違和感が出てきてしまう。

恐れの記憶は<ぬか床>から生じています。
その記憶は無力化できるだろうし、ハッピーエンドにもできるだろうし、
慰めて供養することも出来るだろうし、おそらく変更は可能なのです。
貧乏も虐待も連鎖する、と言われます。
ただ全ての人がそうだとは限らないはず。

石川源晃先生の著書に、
「喉の渇いている人を水のある場所に案内することはできるが、
実際に水を飲むか飲まないかは、その人の自由意志。その人の
水を飲まない権利を侵すことは許されない」
といった内容が記されています。
本当にその通りで占星学の限界を見極めることにもつながります。
でも、本当に欲しいものを自分に与えることを禁じている人は多いです。
喉が渇いていて水筒も持っている。でも飲んじゃいけない、みたいな。
親に禁止されたことが、記憶に残っているのかもしれません。

HN7の開発法としては、芸術に触れるなどして感動するということが
あると思います。本でも映画でもお芝居でも、その中に入ってしまう。
強烈な印象は、それが実際の体験でもそうでなくても記憶に蓄積されます。
物語には「ああ、こういうことが実際、自分の身に起きたら・・・」という
想像をさせる力があります。強く感情移入することによって、その物語は
感情を守る免疫になります。
人間の一生の中にはつらく苦しいこと、悲しいこと恐ろしいことなどがあります。
ハッピーなことばかりではありません。
昔話や御伽噺、神話にはカタルシスによって、感情を浄化する仕組みがあります。
子どもたちがこれから通っていかなくてはならないかもしれない、人生の出来事。
御伽噺、昔話、童話、神話には人間の世のありとあらゆる悲劇、残酷、異常が描かれ、
大人が語って聞かせることによって優しく耳に入ります。
なので、御伽噺や童話の毒気を抜いてしまう昨今の風潮は反対であったりします。
恐ろしい話は免疫に、主人公が成長する物語には自分を重ね、パワーをもらえます。

もう一つは夢やイメージの世界と距離を置くことです。
心の中に空白、無を持つこと。瞑想すること。
HN7の世界を自分と同一視せず、眺めてみること。

HN7の天体が合になる年齢を探す。それが何のサインで起き、出生図では何ハウスに位置し、
N、P天体や、その年のT天体との関わりをチェックしてください。
自分の夢が(好ましいものであれ好ましくないものであれ)発芽しようとする時期がわかります。

火星とドラゴンヘッドのセプタイルを
HN7と絡めて、夢や記憶が事故運に関係するのではないか、という憶測を文章にしてきました。
扱ったのはアディー調波ですが、これがK調波(小曾根先生の調波)にすると
天王星、海王星とドラゴンポイントの合に目がいきました。
A調波とK調波は同じサインに天体がくるのだけれど、度数が違うのです。
この辺ももっと数をみて、現れ方の違いを調べたいと思います。

チャートの方のHN7はカルマのようなイメージと同時に
明るくおおらかなイメージも感じるのです。
HN7を観て、自分は何にエネルギーを与えて育てるのかを考えると良いと思います。
不安の芽を育てるのか、希望の芽を育てるのか。
育てた分、信じた分だけ受け取ります。
これまでのつらい体験は魂を磨くためのものだったと思います。
その分、幸せを感じる感受性も磨かれているはずです。

臨死体験をした友人は、
「現実こそが夢!」と言い切ります。
あまりに強烈でリアルな夢は
現実にとって代わるのかもしれません。

この人生が夢だとして、もし目覚めていられるなら、
夢の変更が可能でしょう。
夢を変えれば、人生が変わる。
この辺はパスワーキングにもつながりそうです。












HN7における火星とドラゴンヘッドの合について③ [ハーモニクス]

サンプルとして、救急病院の元看護士の方。
au1.jpg
退職された後も
なぜか事故の現場に偶然居合わせ、
救急車が来るまでの間、応急処置をされることが複数回。
怪我した人からすれば、すごくラッキーですが
そもそもそういう状況に何度も遭遇することって
かなり珍しいことだと思います。

この方自身も交通事故に数回、遭われたことがあります。

出生図で火星とドラゴンヘッドはトライセプタイル。

HN7では天王星ー冥王星の180度と
火星・キロン・ドラゴンヘッドの0度で
Tスクエアを形成。

「夢は世界征服」とでも言うようなスケールの大きさ。
天王星-冥王星はどうしても壮大になりやすく
社会全体、世界全体、といった規模で
物事をとらえます。革命家のアスペクトですね。
でもアナーキーな反逆者、破壊者といった
危険なイメージを伴うコンビでもあります。
国家権力と闘い、転覆させてしまうといったような。
世代アスペクトですが、具現化しない方が良いような不穏な夢、妄想。
(HN8でヒトラーが乙女座天王星冥王星の合を持ちます)

火星が関わるので、具体的に何らかの行動を起こそうとします。
この火星は傷と癒しの意味を持つキロンと合。
HN7では内面のヒーロー、ヒロインのイメージが現れますが、
火星とキロンは男らしさ、パワーにトラウマ、コンプレックスを与えます。

所信表明後に辞職した元内閣総理大臣の安倍晋三は
HN7で火星がヘッドと合、キロン、海王星とTスクエア。
屈折した男性像を表現して成功しているのは槇原敬之。
HN8でキロン火星180度。

火星、キロンは激しい信仰として現れるケースもあります。
この場合は信仰心によって火星の対外的な力が強められます。
熱心な日蓮門徒で清貧を貫いた土光敏夫はHN8で火星・キロン・テイルが合。

チャートの方のように天王星-冥王星の180度に
火星キロンが関わると、信仰による改革という夢、救世主願望を
意味することも。

MC、土星、木星の合もあります。
真面目な努力家という自己イメージ。常識や規則に囚われ、融通が効かない。
困難に向かっていってしまう。
弱音を吐けず、猜疑心から本心を隠す。そしてガマン強い。
多くの人の信頼を得、長期的に物事に取り組む人。
池田大作はHN7で魚座木星土星が合、安倍晋三は同じくHN7で双子座木星土星が合。
実業家にも多く見られるコンビです。

金星はASCと合、月とトラインなので
魅力的な自己イメージ、人当たりの良さ、日常の何気ない喜びや楽しみを愛する性質。

HN7ではあらゆる夢が同居し、浮かんでは消え、
関わりあって練り上げられ、さまざまな心象風景を織り成します。

事故を招きやすいというのは
激しいエネルギーを持っているのにも関わらず、
本来の目的に与えられた力を注ぎ込んでいない、
日常生活で消化されていないからではと思います。
星のエネルギーは何らかのカタチで具現化しようとします。
あまりにパワフルなHN7は本人にとって持て余すのでは。

火星、ドラゴンヘッドに天王星がプラスされれば
やはり突発的な出来事が起きやすいようです。
自分の中で行き場をなくしたエネルギーが
噴火するせいかもしれません。

続きます。







HN7における火星とドラゴンヘッドの合について② [ハーモニクス]

私自身もHN7に火星とドラゴンヘッドの合を持っています。
c7.jpg
HN7は夢の世界。
秘め事、妄想。
誰にでもあるのではと思います。
私にはあります。

HN7では金星と火星がスクエア。
性的にも早熟だったと思います。
6歳~7歳くらいの頃だったと記憶していますが
うりこ姫とあまのじゃくの人形劇を観て
「なんてエッチなお話なんだ!」と
驚いたくらいですから。
想像力はたくましかったです。

火星とドラゴンヘッドは不和や争いの縁です。
加害者、被害者の区別はないです。
事故も、相手の方と火星がらみのご縁という気がします。

私自身が起こしたのではないですが、
交通事故の示談を2度、経験しています。
一度目は徹底的にやり合いましたが、
二度目はさすがにカルマだと気付きました。
なので、前向きに受け入れました。

起きたことは起きたことで仕方がないので、
そういうときは
<不運や因縁を消化した>と
宿題を終わらせるような気持ちで主体的に取り組むと
良いと思います。
なんで、私が!なんて思っていると
進まないものです。
交通事故だけでなく、訴えたり訴えられたりで裁判になったり
身内とのいざこざに巻き込まれる人に火星、ドラゴンヘッドの関わりを
散見します。HN7で現れると、
強い自分、ファイターとしての自分、というイメージがあるのでは。
戦わなければならないのならば受けて立つ、やるからには勝つ!といったような。

私は出生図に天王星とテイルの合を持つので
そちらも効いているかもしれません。
火星と天王星は事故の組み合わせです。


10年くらい前ですが、
私は血まみれになって道路に横たわっている自分を
よく夢想していました。
どうして?と聞かれると答えに困るのですが。
怖いし、そんな目に遭ったらとんでもない!と
頭では考えています。
でも、しょっちゅうそういう
イメージに浸っていました。

心の中の夢は誰にも見えない。
心の中はおおいに自由。
それに誰に迷惑をかけるわけでもないし。
どうせ妄想だから、と
気にとめませんでした。
罪のないファンタジーのはずです。

でも一日に何度もそういう夢想をしていると
だんだん映像がリアルになってくるのですね。
頬にアスファルトの触感とか、
だんだん生々しくなってくる。

その夢想の中で私は妹を介抱する役どころで登場させていたのですが、
あるとき 妹から
「縁起でもないけれど、あんたが道端で血まみれになって倒れて
 私に助けをもとめている映像がチラつく」
と言われました。

心の中の遊びのはずなのに、何で伝わったかな?
私は妹に自分の他愛もないはずの空想ごっこについて打ち明けました。

「もー本当になったらどうするん!金輪際そんなこと考えるな!」
と叱られました。でも、<あ、また考えちゃってた>となるのですね。

ある日、
鎌倉のトンネルの前でその瞬間は訪れました
振り向くとダンプカーが目の前に。
私は身動きできず、スローモーションを見るような
感覚を味わっていました。

その瞬間、妹が腕を掴んで引き戻してくれました。
ダンプカーは私の鼻先をかすめ、猛スピードで
トンネルの中に消えていきました。
私のことなど全く見えていないようでした。

私の<夢想>が現実化する直前に流産した瞬間でした。
私を死なせようとする力と
生きさせようとする力。

しかしあのとき、私の中の何かが確かに死んで、
憑き物が落ちたようでした。
それから私の血まみれになる夢想は一切なくなり、
同時に妹の脳裏に私の血まみれな姿が浮かぶこともなくなりました。
夢想の中に妹を登場させていたのが救いでしたね。
彼女に寸でのところで命を助けられたのは
実のところ、これだけではありません。

夢の具現化、願望実現、というとポジティブなイメージですが、
私の例のように、自分を破滅させかねない夢もあります。
HN7の強化は創作家にとっては良いです。が、そういった架空の世界を持たない場合、
現実の世界にイメージは持ち込まれるでしょう。
当然、弊害が出ることもあります。
ほとんどの人は自分の想念に対して、無防備、無自覚。
蒔いた種は、それが好ましい物でも、あるいはそうでなくても
刈り取る日が来ます。

今の自分は過去の想念、過去の行いによって時間をかけて作り上げた存在なのです。

憧れの芸能人がいて、もちろん実際に会ったことがないけれど、
心の中ではその人の存在をいつも身近に感じていて、
その人のことが手に取るようにわかる、、、という人もいます。
実際のその人自身ではなくHN7で繰り返し練られたイメージなのです。
前世で恋人同士だったと信じていたり、
コンサートでこちらを見てくれますように、と強く念じたら
目が合った、という体験は枚挙に暇がないです。
偶然の出来事を深い縁として手繰り寄せ、些細だけれど
不思議な偶然の一致を起こすようになります。

実際には手が届かない相手なら
いくらでもリアルな夢想をすれば良いですが、
身近な相手の場合、
実際のその人を知ろうともせず、HN7を投影するというのは
何かと誤解を生みそうですね。

なぜ血まみれの自分の死を心の中に思い描いてしまったか?

振り返れば、幼少期はいつも自分のお葬式ばかり空想していたことを思い出しました。
影の薄い子どもだったから、淋しかったのです。
母に思い出して欲しくて、探して欲しくて、しょちゅう隠れていたことが裏目に出ました(笑)
妹は小さくて姉が病気がちだったので真ん中の子どもに目が届かないのは仕方のないことですが。
なのでお葬式だけは私が主役!と思っていました。
空想の中で悲劇のヒロインになりきって淋しさを紛らわせていました。

普通の死に方だとすぐに忘れ去られるだろうから
インパクトのある死に様を求めていたのかもしれません。

夢の具現化といっても、HN7はお金が欲しい、恋人が欲しいといったような
エゴから出た表層の願いを意味しません。善悪も関係ありません。
若いハーモニックは幼い頃のトラウマも浮かび上がらせます。
ネガティブな空想癖を持つ人は、
自分の夢想がどこから来ているものか、
バッグをひっくり返すように、
HN7を検証してみると良いです。

出てきたものを闇に葬ろうとせず、
認めて欲しいです。
受け入れて欲しいです。

続きます。







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