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妊娠の時期について② [妊娠・不妊]

1974年生まれの方がご出産されたので星回りをシェアしたいと思います。
Nさん。凍結胚による体外受精で妊娠・出産されました。
32歳から不妊治療をスタートされ、体外受精に複数回取り組まれてきました。
2013年4月に5回目の採卵で受精卵を凍結することができ、
同年6月に移植の時期について、鑑定を依頼してくださいました。

出生図のコンディションとしては
5hに天秤座がインターセプトし、
冥王星、月、天王星が在泊。
5hの支配星である水星は土星とともにあり
5hの月とスクエア。
5hの冥王星は金星とスクエア。
5hのナチュラル・ルーラーである太陽は
5hの天王星とスクエア。

5hに在泊する天体が
5hの支配星からハードアスペクトを受けると
子どもに関する難しい問題に直面します。

肺移植のタイミング

haiisyoku-1.gif

5hの支配星である水星や
卵巣機能を司る金星は蟹座。
蟹座にt木星がやってきているので
授かりやすい星回りです。
高度医療への関わりは
nキロンの上にSA木星の合など。

n月とn水星は活動宮の12度付近にあり
カーディナル・クロスの影響を受けます。
ホルモンバランスがなかなか整わず、7月は移植が延期になりました。
ストレスがかかる配置ですが、ブレイクスルーのチャンス。
実際、赤ちゃんを授かる人も多いです。


8/19-8/20頃の移植が良いのか、9/14-9/16頃の移植が良いのか。
9月の移植をお勧めしました。

8月もt木星が5hの支配星である水星・土星に合したり
t金星が5hにかかるなど良い配置でした。
しかし経験上、t太陽の5h通過を待ったほうが
良いように思えました。
9月は移植直前に、太陽/月のミッドポイントでp満月。
ASC/MCのミッドポイントにt木星がコンタクトなど。


出産のタイミング

元気な男の子が誕生しました!

nn5-1.gif

内円1 ママのネイタル
内円2 ママのプログレス(cps)
中円3 パパのネイタル
中円4 パパのプログレス
外円  赤ちゃんのネイタル

赤ちゃんのn太陽はママのASC、ノード軸(テイル)と合。

私自身も自分のn太陽と次女のノード軸(テイル)と合ですが
いろいろと(とくに短所が)そっくりです・・・

ママのp月は自身のn木星に合し、同時にパパのノード軸(ヘッド)とも合。
パパのp月も自身のn木星に合し、同時に赤ちゃんのノード軸(ヘッド)とも合。
パパのp太陽・金星は合し、赤ちゃんの金星とスクエア。
パパとママはアングル交換の相性ですが、赤ちゃんのアングルはママと同じサイン。

Nさんも、Nさんのご主人も活動宮に月・水星を持ちます。
赤ちゃんが授かるまでの数年間は精神的にきつかったことでしょう。
しかしこの子が生まれてくるには、パパとママがあきらめないでいることが
必要だったのでしょう。
誰しもこの世にたまたま生まれてきたわけではなく、
世の中に必要とされることや、誰かと出会うために生を受けます。


今後は凍結胚を持つ人が増えるでしょう。
鑑定で移植日時を見て欲しいというご相談を受けることも
あるのではと思います。
自然胚の移植と違って、凍結胚の移植は時期を選べます。
しかし体外受精は周期が決まっていて、日時は限られます。

赤ちゃんはパパとママのベストなタイミングを選んでやってくるのですが
ホロスコープから約束のしるしを見つけることができます。
受精卵は我が子の命のもとであり、愛情が湧くものです。
着床しなければ、サヨナラしなくてはなりません。
不妊治療は難しい星回りの下でがんばっている人が多いけれど
その中でも、できるだけ良い星回りを選んであげてください。

サンプルになってくださったNさん、
ありがとうございました!


妊娠の時期について④ [妊娠・不妊]

1974年生まれの方が自然妊娠されたので
星回りをシェアしたいと思います。

Jさん。2012年から病院でのタイミング指導を受けていましたが
ご主人が多忙からくる体調不良のため「この日」というときに
タイミングをとれない状況が続いていました。
病院からは人工授精を勧められましたが、
おそらく自分は人工的な方法では妊娠しないだろう、と
感じたため、通院を止められました。

自分に無理をさせているように感じ
基礎体温表をつけることも止めたのだとか。
そして夫婦二人の生活を楽しむことを
考えたそうです。

ゆっくりと自然体でご主人と仲良くしつつ
瞑想やセラピーの勉強をしながら
赤ちゃんを待っておられました。

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●内円1 Jさん 出生図
●内円2 Jさん 進行図
●中円3 ご主人 出生図
●中円4 ご主人 進行図
●外円5 Intercourse chart(性交のタイミング)

妊娠に関係する星回りとして

JさんのASCにtノードが近づく。
JさんのMCにp月、t木星が近づく。
t太陽がJさんのnノードに近づく。
t金星がJさんのn金星、IC、n月に近づく、など。

ご主人のn金星はもともとJさんのASC、天王星と合ですが
そこにP太陽が進行し、重なっています。tノードも近づく。
Jさんのn太陽の対向にご主人のp月が進行し、
シナストリーで満月の相性に。
ご主人のp月は彼のn太陽に近づく。

医療占星術のワンダー・セラーさんは
著書「メディカルアストロロジー入門」で
受胎と出生に関係するミッドポイントを数多く紹介されていますが
なかでも火星-木星のミッドポイントを筆頭に上げています。
ロジックとしては火星(1ハウス)と木星(9ハウス)のミッドポイントは
子どもに関係が深い5ハウス/11ハウスになるので
受胎や出生に関連付けられるのは頷けますが
実際に火星/木星のミッドポイントが関わるケースを
多く見られたのでしょう。
Jさんの場合、受胎の5ヶ月前に火星/木星のミッドポイントに
SA太陽が、1ヶ月前にt冥王星がコンタクトを開始しています。
また受胎の一ヶ月前に太陽/月のミッドポイントから
t土星が去っています。


しかし今回のケースは何より海王星が働いています。
出生図においても5ハウスのシグニフィケーターとして
海王星は強い影響力を持ちます。
神秘的なことが好きで、占いなど無意識の探索にお金を使います。

Jさんのn太陽とご主人のn月は魚座の初期度数にあり
新月の相性。ここにt海王星がやってきています。
Jさんの5ハウスのカスプサインは魚座であり、
支配星は海王星。
進行法をソーラーアークにすれば
SA月は5ハウス中のn水星とコンジャンクション、
n海王星とスクエア。
今回の妊娠が成立したIntercourse chartでは
n海王星にt水星がトランジットしています。
(n水星は魚座にあり、5ハウス在泊)

またnノード付近で年齢ハーモニックの太陽海王星の0度が起き、
Intercouase chartの太陽が合になっています。

●内円 出生図 ●中円 年齢ハーモ図 ● 外円 Intercourse chart

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海王星は物事を曖昧にする働きがあり
原因は特定できないが、なかなか授からないというとき
海王星が関与していることがあります。

海王星による妊娠もまた曖昧で不可思議であり、
スピリチュアルな性質が強まります。
個人の領域を超えた視点やエネルギーとの関係、
また霊的な次元にどのように取り組んでいくかということは
魚座や海王星、ハウス、アスペクトなどから
推理することができます。


乙女座-魚座、6ハウス-12ハウス 水星-海王星(木星)は
相補的に働きます。

魚座/海王星は浄化を進めます。
浄化の過程において、汚いこと、醜いことを含む全てと、
向き合わなければなりません。
穢れを海のように受け入れ、自浄します。
そして分析を通し、もう一度自分の在り方を選ぶことは
乙女座/水星の力によります。
自由になるためには、まず囚われていることを知る必要があります。


心理療法では、意識の中で抑圧され、無意識に沈んでいる記憶や感情に
光を当てることによって心理的な問題が解決されていくというプロセスをたどります。

今月の心理占星術勉強会は6ハウスに関連してフォーカシングについて
学びました。
身体にフォーカスすると、全身のさまざまな部位に
歪んだかたちで蓄積された体験や記憶、エネルギーが動き出します。
その過程において、しばしば出生時のトラウマ体験、
胎内記憶を思い出すケースもあるのだとか。
根源的な記憶を取り戻すことは、
その人が本来の力を取り戻すことと同じのようです。

まだ迷われているそうですが、
Jさんは病院での出産ではなく
自然出産を選ばれるかもしれないそうです。

自然なお産では出産後、へその緒をすぐに切らずに、
その脈がとまり、ねじれがほどけてからへその緒を切るのだとか。
へその緒を切るとお母さんと赤ちゃんの一心同体の状態が終わります。
母子はどのみち離れなければならないわけですが、
へその緒がつながっている時間は、
たとえわずかでもかけがえのないものでしょう。


象徴としてとらえた場合、へその緒はノードが司ります。
「あなたとはずっとつながっている、一旦は離ればなれになるけれど
また来世で新たに出会いましょうね」というのは
ノードの物語です。

Jさんはつわりがひどく、
実母との心理的な葛藤も表面化し
心身ともに急激な浄化が進んでいることを
感じられています。

しかし赤ちゃんと対話し、力を合わせながら、
またスピリチュアルなメッセージを受け取りつつ
お産に向けて準備を進めておられます。

出産予定日は9月初旬。
当日は太陽/海王星のミッドポイントにt海王星がオーブ1度で
触れてきます。

サンプルになってくださったJさん、ありがとうございました。
このお産が歓びに満ちたものになりますように。


妊娠の時期について③ n火星-t土星のオポジションについて [妊娠・不妊]

1973年生まれの方が二回目の顕微授精で妊娠されたので
星回りをシェアしたいと思います。

Sさん。2012年9月にご結婚され、
すぐ妊活をスタートされました。

胚移植の日時

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ASCにtノード。
この星回りで甥や姪が出来た人もいます。
p月はn太陽と120度
n太陽は天秤座の10度で
カーディナルクロスの影響を強く受ける配置。
進行法をソーラーアークにすれば
SA金星はnノードに到達。
SA木星は5ハウスのカスプ上に。
p太陽にt木星がトラインなど。
興味深いのはtキロンとt冥王星を含むYODが
二個形成されていること。
キロンは医療の表示星、冥王星は生殖の表示星です。

出産予定日は7月中旬。
t木星、t太陽がMCに近づきます。
tノードは天王星と合。
1ハウスでt土星がp太陽、n金星に接近。

SさんのASCは蠍座5度。
土星は2012年10月6日に蠍座にイングレスしました。
1ハウスを土星が運行するときは過去の総決算をし、
人生の新しいステージに踏み出す時期になります。
新しい状況に慣れるまでは試行錯誤を繰り返します。

Sさんの場合は、出生図のコンディションとして
DES上にn火星があります。
ASCにt土星が合すれば、同時にn火星とのオポジションが
形成されます。
n火星-t土星がアスペクトするとき
早急に結果を出そうとすると
壁に突き当たります。

Sさんは晩婚だったので子どもが欲しければ
急がなければなりませんが
時期的にn火星-t土星のオポジションに当たってしまいました。
でも結婚から2年弱で赤ちゃんが授かるのですから
成果を手にするのが早かった方かもしれません。

人工授精が6回、一回目の顕微授精は陰性。

sa-22.gif

大変な不妊治療はちょうど順行・逆行を繰り返すn火星-t土星のオポジションの
時期と重なっていました。太陽と月のミッドポイントにt木星が触れるという
チャンスもありましたが、このアスペクトの影響下では
上手くいきませんでした。

n火星-t土星がハードにアスペクトする時期は物事が停滞します。
忍耐が必要な難しい問題に取り組むことが多く、
思いがけず厳しい現実に突き当たります。
つらくてしようがない、しかしここを越えなければ、
ここで止まってしまっては、次の展開はない。
なので挫折の危機の星回りです。
上手く進まないことでイライラしたり、
強い憤り、焦りを感じます。
落ち込んだり自暴自棄にもなりやすい。
状況が打開できず、心が折れそうになります。

この時期の過ごし方としては、
思いつめない、我慢しすぎない、気持ちを切り替えて
物事に対処することが大切になります。

日ごろの鬱積、鬱憤が相当たまるので
自分の気持ちを抑え込んでしまわず、
ほかにエネルギーを向けましょう。
趣味でも仕事でもなんでも良いです。
そして冷静に今の状況を振り返りましょう。
もう限界なのか、まだがんばれるのか。
他に活路はあるのか、ないのか。


出生図の火星のコンディションにもよりますが
n火星-t土星の星回りは病気や事故が起こりやすいです。
(自分でなければ夫や恋人など身近な男性に現れることも)

特にオポジションの場合は周囲からのノイズ、プレッシャーを
慎重に避けなければなりません。

私がn火星-t土星のオポジションの頃は
妊娠3ヶ月目の終わりで、おたふく風邪にかかってしまいました。
胎児への影響が心配で医師に相談したところ

「脳室が大きく、背骨も手足も曲がっていて、
生まれてきてもすぐ死ぬでしょうね」

などと言われ、心が折れそうになりました。

しかし夫以外には、両親にも誰にもそのことを打ち明けませんでした。
心配させたくなかったのと、余計なことを言われたくなかったからです。

私が子どもの頃、年の離れたいとこの奥さんが妊娠中に
風疹にかかってしまったことがありました。
祖父母など周囲からの意見を受け入れ、
死産を選びました。
このことは子ども心に痛ましい印象を残したのですが
時を経て、同じような状況に身を置いて
他人ごとではなかった
意味のあることだったと悟りました。

また後から知ったのですが、
ちょうど同じ時期に義父母が(とても優しい義父母なのですが)
「子どもが生まれるのだから、その前に猫を処分するように」と
夫に意見していたそうです。
彼は自分の胸の内にとどめ、私に話さないでいてくれました。

私たちは土星の圧力がどのように働くかを、
あらゆる場面で見て知っています。
いかにその圧力を別の方向へ逃していくか、
くじけてしまいそうになったとき
いかに気持ちを立て直し、
前を向けるかが問われている時期といえます。

Sさんの場合は出生図に土星-火星の60度を持ちます。
もともと我慢強く困難には前向きに対処するタイプです。
土星-火星は使い慣れている面があったのでしょう。

サンプルになってくださったSさん、ありがとうございました!

赤ちゃんが欲しい2014夏号出ました。

赤ちゃんが欲しい2014夏 (主婦の友生活シリーズ)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2014/05/10
  • メディア: ムック



妊娠の時期について② [妊娠・不妊]

去年の7月末に体外受精で妊娠されたYさんが
先月、無事にご出産されました。
http://hapihapiastrology2.blog.so-net.ne.jp/2013-08-17
チャートを載せることを快諾して頂けたので
ディレクションをシェアしたいと思います。

Yさんの胚移植の日時

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妊娠に関係しやすい星回りとして
蟹座t木星、t火星が5ハウスカスプ上の
n木星に合、n太陽にcp月が合、
n太陽とn天王星に対するtヘッド、t土星の合、
nテイルとt天王星の合など。

太陽は5ハウスマターですが
Yさんは出生図に太陽、天王星の合を持ちます。
そのせいか天王星が強く働いているように感じました。

出産日時。

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可愛らしく元気いっぱいの女の子が誕生しました。

5ハウス運行中のt木星はn月に対して接近の合。
赤ちゃんのn太陽はママのn金星とオポジション。
親子には良く見られる愛情の配置です。
赤ちゃんの魚座n金星・n海王星合-乙女座n月のオポジションが
ママのASC-DESの上に重なり、同時にママの5ハウスn木星と120度。
金星・海王星0度-月180度を持つ赤ちゃんは
芸術的な感性や夢見がちで繊細な気質を持ちます。
母親のYさんも強く感化されるでしょう。

n冥王星・nノード、n月が現在のカーディナルクロスに
巻き込まれる配置になります。
出産の二日前に血圧が急上昇。
緊急帝王切開になりました。
昔も今も、出産は命がけで挑むものではありますが
やはり天王星-冥王星は危機的な状況をもたらしやすいですね。
しかしいざ帝王切開してみれば、へその緒が短く
自然分娩が難しかったとのこと。
「赤ちゃんからのSOSサインだったのでは?」と
助産師さんから言われたそうです。
この赤ちゃんは不思議な子で、妊娠初期に黄体ホルモンが
不足したときもママに病院を受診するよう
お知らせを送っていました。

5月の心理占星術勉強会は5ハウスについて
でしたが、胎児と母親のコミュニケーションについて
シェアしてくださった方がいました。
私もちょうど胎教瞑想についての本を読んでいました。
今、こういったことの情報が重ねてやってきているという
感覚があります。

赤ちゃんは両親や生まれる時期、人生設計まで、きちんと決めて
生まれてくるのだそうです。
残念ながら、すっかり忘れてしまうのですが
ホロスコープが設計図としての役割を果たしているのでは、と
感じています。

サンプルになってくださったYさん、ありがとうございました!


妊娠・出産の時期について。 n木星-t土星のスクエアについて [妊娠・不妊]

昨年、ご出産された方の星回りをシェアしたいと思います。
「ベビ待ちされている方にとって、少しでも励みになれば」と
サンプルケースとして紹介させて頂くことを快くOKしてくださいました。
参考にして頂けると嬉しいです。

Mさん。1973年生まれの方です。
2012年の秋、3回目の体外受精に向けて、鑑定を依頼してくださいました。
1回目は着床せず、2回目は妊娠が成立したものの
3ヶ月目で繋留流産という残念な結果になりました。
2回目の体外受精が行われた頃は、
p月がn太陽と0度、MCやn土星にt木星が近づいていて
授かりやすい星回りでした。
しかしノードは山羊座10度付近にあり、SA月とともに
カーディナル・クロスの影響を受けていました。
天王星も冥王星も妊娠の味方をしてくれることが多いですが
冥王星は与えておいて奪うことがあります。
ノードと冥王星の関わりは誕生と死に関係しやすいようです。

胚移植の日時

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t金星やt太陽が5ハウスを運行。
自然妊娠でしたが、私も長女を妊娠したときは
5ハウスにt太陽、t金星が運行している時期でした。
とくにt太陽はn木星にコンジャンクションというタイミング。
t太陽はt土星から接近のスクエア。プレッシャーも強かったことでしょう。

出産の日時

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ASCに合する金星を持つ、とても可愛い男の子を出産されました。
ママのICに赤ちゃんのASC、金星が0度、アングルを交換しています。
夫婦、親子にはありふれた配置です。
SA天王星はn月まで進んでいます。
赤ちゃんを家族に迎えるということは生活が一変するので
月-天王星のコンビがよく見られます。
SA月はnドラゴンヘッドまで進み、t冥王星が重なっています。
対向には赤ちゃんのn月があり、ママのテイルと合です。
私も次女との相性に持ち、親子や夫婦にはよく見られますが
母親との心理的な絆が強いです。
ママのn太陽金星に赤ちゃんのn太陽が180度など
愛情を感じさせる配置もありますね。

Mさんはn木星に対してt土星がスクエアになる時期に
妊娠、出産されました。
現在は子育てに奮闘されています。

n木星に対してt土星がスクエアという時期は
現実の壁に突き当たるときです。
本来ならタダでできる妊娠、高度医療に進んでも
授かる確証はなく、身も心も折れてしまうことが
多いものです。
Mさんの場合はn土星にt木星も
接近していますが、遅い転職や結婚や出産など人生の節目には
土星-木星が関わっているケースを良く見ます。
土星-木星スクエアの頃は仕事もハードになりやすく、
果たさなければならない責任もあります。
思い通りにならないこと、我慢しなければならないことも多くなります。
何かにイエスということは、別の何かにノーということなのです。

私自身も土星-木星スクエアのとき、妊娠、出産しました。
子供を望んでいたとはいえ、子供が小さいうちは
満足に出来ないこと、しなければならないことばかりで
フラストレーションが溜まりました。
7年後、n木星-t土星の合を迎えた頃は
ひとつの時代が過ぎ去ったことを実感しました。
t土星は節目をしっかり意識できるのが面白いです。

サンプルになってくださったMさん、ありがとうございました!


不妊治療について [妊娠・不妊]

先日、鑑定させていただいたcobachiさんのブログです。

<病院での不妊治療やめることにしました>
http://yougayoga55.blog.so-net.ne.jp/2013-10-02

多くの女性が直面する不妊治療の現実です。


張り巡らされている糸が擦り切れてプツンと切れそう。
心のどこか、体のどこか奥深くが痛んで
声のない叫び声を上げているのが聞こえてきそう。
そんな人たちが
「もうこれ以上がんばらなくていい」と
誰かに言って欲しくて、占い師のもとを訪れます。

不妊治療に邁進しやすい星回りとしては
n月やn金星、ASCにt土星が関わっていることが
とても多いです。年齢的な制限、親や周囲からの影響、
計画出産などは、土星の象意の範疇です。

「子どもは授かりもの」という感覚が薄らぎ
「子どもはつくるもの」という認識が一般的になり
さらには高度生殖医療の急速な進歩によって
「子どもはつくるもの」から「つくれるもの」と考える時代になりました。

子どもは男女の性行為によってつくられます。
だからといって人間の思い通りにつくれるものではなく、、、
やはり神仏、先祖、宇宙、自然といった何か大いなるもの、
人智を超えたものから授けられるものであると、
日々そう思わずにはいられません。

星占いを書かせていただいている
「赤ちゃんが欲しい」という雑誌を母に見せたとき
母はこんなことを言いました。

「こういう本がいちばん酷なんよ。
(赤ちゃんが)出来へんときは
 何やったかて出来へんねんから。
どう頑張ったかて出来へんねんから」

母は結婚してすぐ子宮外妊娠をし、その後6~7年の間
子宝に恵まれませんでした。
いろいろ努力したのだけれど、授からなかった。
そんな母でしたが、引越ししてすぐ
姉を授かりました。環境の変化で授かる方は多いですね。

少しでも早く子どもが欲しい、という気持ちはわかります。
しかし、子どもの立場からすれば
この星のもとにしか生まれて来ようがないという瞬間があります。


子どもを授かりものだと思うとき、
自分自身もまた授かりものであると気づきます。
性格、体、才能、それぞれ何か授かった理由があります。
それはきちんとホロスコープに現れています。
人との出会いも、さまざまな体験も
この日時に生まれなければ存在しなかった。
自分自身を授かりものだと思えない場合、
ご自身が生まれた日の両親の星回りを見てみてください。
たくさん気づきがあるはずです。

姉が生まれたときの母の星回りです。

sa-yo-1.gif

 

 

「私が生まれたときが、人生でいちばん嬉しかったってお母さんが言っていた」
などと姉が自慢気にいうものだから、私と妹がなぬー!と憤慨し(笑)
NPTをチェックしたのでした。なるほど、その通りであると納得しました。

CPの満月期を迎えています。
tノードは金星の真上。
だいたいの日時ですが、受精の頃
ノードは月やMC付近にありました。
SA金星もn水星とnノードの合に到達しています。
姉が道を作ってくれたから
私も妹も生まれることが出来たのですね。

アングルの交換は親子や夫婦などでは
ありふれた配置です。
月-天王星の0度が遺伝しています。

人工授精、体外受精で授かる場合も
星回りとしては自然妊娠と変わらないようです。

妊娠・出産の時期を見る場合、太陽と月は重要です。
新月から満月に到るまでに14日かかります。
どうがんばったところで早まりはしません。
CPの月はゆっくり着々と動きます。その進みは
どれだけ焦っていたとしてもスキップできないステップなのです。
なので基本的に妊娠・出産は人の意思では、
コントロールできない分野に属しているといえます。
一粒の種がいつの日か実を結ぶように
大いなる流れに自分をまかせ、ゆだねていれば
やがて変化は訪れます。
「日にちぐすり」という言葉も月に関係します。
一日一日を積み重ねることが薬だという考え方です。
不妊治療では一刻も早く結果を出す、一日歳をとれば
妊娠率が下がる、焦らず急げという考え方が一般的です。
しかし、ゆっくりと自分の体が癒えていく、元気になっていく。
そういう感覚を私たちは取り戻さなければならないのでは
ないでしょうか。

体の「から」は「からっぽ」から来ているのだそうです。
つらいことも悲しいことも、愛や子どもでさえも
留まるのはいっときのことで、いつかは何もかもが
通り過ぎていくでしょう。
溜め込まず「からっぽ」でいること、なんでも流してしまうことが
気持ちよく生きる秘訣なのかもしれませんね。

cobachiさんはヨガの先生だけあって
身体感覚の表現が秀逸です。
肉体的な痛みや冷えは心の痛みや冷えにもなる。
心の痛みが体の痛みになることもあるでしょう。
痛みが相関的なものであることを
cobachiさんは教えてくれます。
背中をさすってくれるご主人の存在、ほんの少し痛みがやわらぎます。
医師に対する不信感は痛みを倍増させます。

痛みはつらい、痛みは怖い、痛みはないに越したことはありません。
しかし痛みを感じない無痛人間とも呼べる人が存在するとしたら、
ちょっと恐ろしいです。きっと人の痛みが想像できない人でしょうから。
cobachiさんは痛みを知ることによって
他人との間に人間的な関係を築いていく人なのでしょう。
痛み、苦しみを知っており、
相手の痛みに優しく触れることができる人は
大きいです。

・・・今日は一緒に講座をしてくださっている
甲子園のポロンさんの手術日でした。
手術して、初めての夜を迎えられています。

痛いに決まっているでしょうし、
不安でしょうし、
どう過ごされているかな。
などと、ちょっと泣きたいような
気持ちになっています。

誰かをどのぐらい大切に思っているかなんて
普段は気づかないものですよね。
ポロンさんのご家族は痛いほどに
心配されていると思います。

・・・話がそれてしまいました。
大切なことは、自分の痛みを他人事のように突き放さないこと
だと思います。

子どもを授かりやすい時期を星は教えてくれます。
もちろん、その時期に授からない可能性もあります。
全ての可能性を受け入れて、赤ちゃんを呼びましょう。

 


妊娠の時期について [妊娠・不妊]

1977年生まれの方が体外受精で妊娠されたので
ディレクションをシェアしたいと思います。

8h蠍座n太陽-sp月0度-tドラゴンヘッドの0度。
5h蟹座n月-t木星の0度。
MC-SA木星120度-t天王星120度
n冥王星nドラゴンヘッド0度-SA太陽60度
太陽/月=t金星 火星/天王星=sp月

蠍座n太陽の付近をt土星がやってきています。
t海王星がASCに乗っているためか
薬の副作用で卵巣が腫れたり、腹水が溜まったり
苦しい状況が続きました。
4月には凍結受精卵が融解の際、すべて死んでしまうという
悲劇にも見舞われました。

ご主人には認知している子供がおり、
赤ちゃんを望む気持ちや不妊治療への熱意に
夫婦の間でかなりの温度差が生じていました。
体質的には卵子が分割しにくいという問題を抱えておられました。

しかしこの方は5hに蟹座のn月があるので、蟹座のt木星に
願いを託しました。
今回、胚盤胞まで育ったものの2ccというグレードの低い
卵でしたが妊娠が成立しました。自然周期の移植でした。

この方は赤ちゃんがほしいという気持ちがまったくぶれず
ひたむきでまっすぐでした。
受精卵が融解の失敗で死んでしまったとき、主治医は泣いて謝ったそうです。
彼女は主治医を恨んだり責めたりすることはなく
「無事赤ちゃんを産んで、先生を喜ばせたい。
 また採卵からがんばります」と報告してくれました。

グレードの低い卵子は着床率が低いので
移植せずに破棄する病院もあるようです。
彼女の主治医も祈るように一縷の望みを託したのでは
ないでしょうか。
彼女はお医者様を心から信頼し、私の拙い占いも信じてくれ、
奇跡的な妊娠の経緯や感動をシェアしてくれました。
人生には望んでも望んでも、どうしても叶えられないことがあります。
でも「この人に幸せになってほしい」「笑顔になってほしい」という
ささやかな願いが幾つも重なって、天に願いが通じることが
本当に起こり得るのだと、この仕事を通じて信じるようになりました。

ディレクションに関しては
sp月は治療軸にコンタクトしていますが
その他は自然妊娠の場合と変わりません。

t土星のn太陽へのコンタクトは
困難期の訪れを意味しますが
結婚する、親になるという出方は多いものです。

今は蟹座の木星に感謝の気持ちでいっぱいです。
赤ちゃんを望む人には力強い味方です。

赤ちゃんが欲しい秋号、発売になりました。

赤ちゃんが欲しい 2013秋―スペシャル付録 子宝を呼ぶ子宮あったか腹巻 (主婦の友生活シリーズ)

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妊娠チャンス日のチャートについて [妊娠・不妊]

1972年生まれの方が第二子を妊娠されました。

占星術を活用される方で、
妊娠しやすい星回りであることを
見越しておられたのですが、
狙い通りでビックリしました。

ブログで紹介することを快諾して頂けたので
ディレクションをシェアしたいと思います。
子供を望まれている方は参考にしてください。
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受精のタイミングは知る由もないですが
この星回りかも?
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このような星の配置で排卵し、
夫婦が和合し、新しい命が芽生えた神秘に
感じ入ってしまいます。
どの人も世界でただ一人しかいません。
精子と卵子の数から導き出される
人が生まれる確率は、天文学的な数字です。
今、一人の人としてこの世に存在していることは
想像を超えた奇跡なのです。

宇宙のサイクルにフォーカスしていると
個人のサイクルとシンクロしてくることに
気づきます。

最近は子供が欲しくても
ご主人が激務で子作りどころではない・・・といった
悩みを頻繁に耳にします。
社会全体で考えなければならないことでは?と感じるぐらい
多くのカップルがこの悩みを抱えます。

本来、動物のオスはメスの排卵信号を察知します。
人間はこの力が弱まってしまったのかもしれません。
けれども医師のタイミング指導より夫の本能の方が
ドンピシャだった、という体験談を一度ならず聞いたことがあります。
夫のコンディションが大切なのは、いうまでもないです。

宇宙のリズムに乗って、念願の赤ちゃんを授かる方が
今後も増えていきますように・・・!


妊娠・出産の時期について② 5ハウスの支配星 [妊娠・不妊]

ホロスコープのリーディングでハウスの支配星を見ることが大切です。
ハウス支配星がどこにあるかで、そのハウスのエネルギー源がわかります。
ハウス支配星とハウス在泊星との関係は、家主とテナント、あるいは主人と客の関係で
とらえると良いです。

前回の記事で紹介させて頂いた女性は妊娠をとても喜ばれていましたが、
5ハウスの支配星が12ハウスにあることを気にされていました。

マリオン・D・マーチ&ジョーン・マクエバー著の<アメリカ占星学教科書 第三巻>の
5ハウスの支配星が12ハウスにある場合の説明で、彼らの生徒の一人が
「施設に入っているダウン症の子供を持つ」というケースが取り上げられているからです。

私自身も5ハウスの支配星が8ハウスにあります。 
「チャートの他のファクターが支持するなら、成人前に子供を失うかもしれない」
という記述が、やはり気にかかりました。

障害を持つ子供を育てること、子供を失ってしまうこと、
このことは実際に誰かの身に起きていることです。
自分の身に起こらなければ関係ないということではないです。
しっかりと想像力を働かせ、受け入れてみてください。
そうすれば、いたずらに怖れたり心配したりはしない。
心配事は願い事。向き合うことで怖くなくなります。

マーチ&マクエバーも「チャートの他のファクターが支持するなら」と
断っているように、ホロスコープを注意深く読んでいくことが必要です。
5ハウスの支配星が12ハウスについても
他にも象意がたくさんあり、別の方向で現れることの方が多いのです。
5ハウス=子供 12ハウス=隔離 なので隔離された子供、という風に
ホロスコープを一部分のみをロジックに当てはめてしまうような読み方はNGです。

私は最初の子供を妊娠したとき、安定期に入る直前に
おたふく風邪にかかってしまいました。
P月が乙女座にイングレスした、まさにそのタイミングです。
それまで自分がおたふく風邪をやっていなかったことなど
すっかり忘れていました。
完治するのに一ヶ月近くかかりましたが、心配だったのは
おなかの赤ちゃんの状態。

4ヶ月目の検診のとき、おたふく風邪の影響が心配と
医師に打ち明けました。その医師は20歳前半ぐらいの
若い方でした。
エコーを見ながら、
「脳室が大きすぎます。背骨も曲がっていますね」
と事もなげに言いました。
私は驚いて、
「それは障害を持って生まれてくるということでしょうか?」と
聞き返しました。医師は、
「いえ、生まれてきてもすぐに死ぬでしょうね」。

私はショックでしたが、
子供を失うことについて真剣に考え、もしものときの覚悟をしました。また、
「この医師は若くて、未熟な人だ。それにエコーだけでそんなことがわかるわけない」
とも思いました。
そして次回からは別の医師に診察してもらうことにしました。
その医師は、
「エコーは影を見るようなものです。ときには違うように見えることもありますので、注意深く見ていきましょう」。
そう言いました。


占星術もエコーのようなものだと感じています。
私たちの側で星のメッセージを聞き間違えることは往々にしてあります。

夫は占星術を信じていません。
理由は、「いまどき天動説だから」。

チャートを<ぐるぐる>していると、こう言います。

「なんで太陽が回ってるの?おかしいやん!え?天動説?それいつの時代やねん。
知ってる?地球やで、回ってるの」

「間違ってるやん、占星術!」

・・・まあ、無視しています(笑)

占星術のパラダイムにどっぷり浸かっていると疑問に思わなくなるのですが、
夫の反応は<普通>です。

占星術の起源は古代バビロニアで、相当に長い歴史を持っています。
数千年以上の歴史を持っているからといって、権威がある、信頼できるとはいえません。しかし
プレトマイオスの昔とは宇宙観が180度違うからといって、間違っているともいえません。

黄道は見かけ上の太陽の通り道です。
実際の太陽は動かず、地球が回っています。
占星術がエコーのようだと思えるのは、人間を含む地表の出来事は
宇宙の影を映しているように見えるからです。

地球の公転周期は約1年。
太陽がホロスコープを一周するのも約1年
水星の公転周期は約87日。
水星がホロスコープを一周するのは約1年。
金星の公転周期は約224日。
金星がホロスコープを一周するのは約1年。

水星、金星は地上からは逆行して見え、水星は28度以上、金星は48度以上、
太陽からは離れることはありません。
ホロスコープ上で水星、金星を「太陽様ご一行」と呼ぶこともありますが、それは仮の姿で
本当は「地球様ご一行」なのです。

見かけの宇宙と本当の宇宙は全く違って見えるけれど、
表裏一体、同じもの。

最近、鑑定していても奇妙なシンクロニティを数多く体験している人が
一人や二人ではなく、不思議に思っています。

環境からのレスポンスが早いです。偶然かもしれないけれど、
タイミングが、まるで都合の良いドラマか何かのよう。
「渡りに舟」って状況、そんなに良くあること・・・だったかな。
「偶然、出会う」、なんて状況も。

「親の因果が子に報い」
「現世でのカルマを来世で償う」という言葉もありますが、
なんだかもっと、ずっとサイクルが早い気がします。

これからは、自分たちの罪はそう遠くない未来に
自分たち自身で償う時代なのでしょう。

タイムラグが短くなっているというか。

よくわからないけれど不思議です。

運命の仕組みが解き明かされて
占星術もそのうち必要なくなるかもしれませんね。














妊娠・出産の時期について [妊娠・不妊]

先日、以前に鑑定させていただいた41歳の方から妊娠報告を頂きました。
ご主人と出会って13年目、初めての妊娠だそうです。

ブログに取り上げても良いとのこと、
ご好意に甘えて、ディレクションを紹介したいと思います。
ありがとうございました。

受胎したと思われるタイミング
妻・・・P月P金星合の直前、n月t天王星合(天王星は5室の支配星)
   t月、t木星が8室、n木星オポnセレスをp火星t水星が調停

夫・・・P月P金星合をすぎたところ、n金星△t冥王星△t木星t月でグランドトライン

コンポジット: 5室の土星にt木星合。P月P金星合の上にt土星

同じようなディレクションを持つ女性(40代前半)の妊活を応援しているので、
この妊娠報告は励みになりました。

P月P金星の合は昔から結婚・妊娠のディレクションであるといわれています。
古典的なコンビですね。

トランジット天王星とネイタルの月ですが
石塚隆一先生が
「n月に対するt天王星のソフトアスペクトで初めて母親になるケースをよく見かける」と
ハワード・サスポータスの著書にあったと過去に日記で触れられていました。

私自身も第一子の受胎日にはn月に対しt天王星のタイトな120度がありますし、
占星術講座で一緒だった友人もn月-t天王星60度で始めての出産をしました。
出産すると全てが赤ちゃん中心になり、日々の習慣を大幅に変えざるを得ないので
出生図の月に対してトランジットの天王星がアスペクトするタイミングで
妊娠・出産というのはイメージしやすいです。

今回、妊娠した方は、t天王星-n月の合ですから、ソフトアスペクトではないです。
もともと出生図に月-天王星の180度を持つので、
中年の危機アスペクトのひとつであるn天王星-t天王星にn月が巻き込まれるパターンです。
このコンビの衝動をどのように生かすかは、人それぞれで、なおかつハードな星回りです。
高齢での妊娠・出産は不安が大きいですが、この星回りで母親になる決意をするのも
良いと思いました。どんな物事もそうですが、しなくて心残りになるようなことは
やっておいた方が良いです。
n天王星-t天王星の180度は緊張のアスペクトですが、
新しいチャレンジへと背中を押してくれます。

興味深いのは出産予定日辺りの星の配置。
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p月もt天王星-天王星の180度に参加。n月-p月の180度は感情、母性など月の力が強められる配置です。
8ハウスにあるn土星にt木星が合、1ハウスのn木星にt土星が合です。
n土星にt木星は、土星の制限を木星が緩和するので、
束縛からの脱出の時期であることを示します。
8ハウスで起きますから、夫婦の間のわだかまりが溶けるのかも。
木星と土星は社会的な天体ですから、
周囲の状況に合わせて自分自身を再構築するという意味も持ちます。
未妊期間に終わりを告げるというようにも読めます。

n木星とt土星の合はこの逆です。
n木星の発展にt土星が制限や秩序を与えるので義務や責任が強まるときです。
持続的な成長に向けての忍耐、休みのない活動、努力の日々がスタートします。
未妊期間も苦しいけれど、授かってからもやはり大変です。
訓練、鍛錬のときのようです。

続きます。