妊娠のためのチャンス日チャート

「妊娠しました。妊娠６週目です。」
という報告を先日、いただきました。

その方は８月３１日に鑑定させていただいた方で、
妊娠を希望されていました。

あまりに早いので
またしてもびっくりしてしまいました。

エレクショナルでタイミングをはかったわけではないのですが、
プログレスの流れとして、
「そろそろチャンスかも！」とお話していたのです。

Ｐ太陽とＰ月が新月前のサイクルという
内省的な時期に入るので、
妊娠、出産、育児といったことに
向いている時期であるということ、
それは９ハウスで起きるので、占星学、心理学、哲学などの体系を
学ぶことで、自分自身の今までを振り返る、そして１０ハウスの新月期へ向けて
準備をする・・・という運命のシナリオを提案していました。

新月直前の迷いが多く苦しい時期に乳幼児の世話という
ある意味、過酷な活動を充てるのは良いと感じます。

新月直前、新月期がスランプになりやすいのは、
立場や身分があいまいになるからです。
この時期、＜母＞に専念できる人は幸運です。
もちろん社会から切り離されたように感じる時期でもあり、
ひとりでストレスをためないよう意識しておくことも大事です。

９月７日頃が受精日だったそうで、
このあたりはＰ太陽とＴ月の新月、
Ｔ月とＮドラゴンヘッドの合、Ｐ月との６０度、

あとＴドラゴンヘッドとＮ月の１２０度もありました。

この間、妊娠された方も排卵日あたりが個人新月と
重なっていました。
タイトに形成される時刻に
赤ちゃんが宿っているイメージを抱くと良いです、という
提案を実行してくださって、
そのとき「ママー」という声が心に響くという
不思議な体験をされたそうです。

個人新月（Ｎ太陽とＴ月の合、Ｐ太陽とＴ月の合）のタイミングは
もしかしたら有効なのかも？です。

出産予定日の星回りは教科書どおりなので
参考にしていただけたら、と思います。

Ｐ月とＰ金星はほぼ同時に蟹座にイングレスし、ぴったりと合。
その合にＴ海王星がタイトな１２０度に。
その数日後には木星が牡牛座入りするのですが、
牡牛座にはＮ月があります。


サンプルになってくださってありがとうございました！

でもこういう報告をいただけて
本当に嬉しいし、幸せだなー、、、としみじみ感じます。
幸福感をお裾分けいただけて
ありがたいです。

先日、鑑定させていただいた方も
「励ましたり応援させていただいた方の希望が叶ったり、望む方向に進まれたときは
本当に嬉しいんです」と話されていて、
それってわかる！と思いました。

裏方には裏方の、深い喜びが存在します。

人の幸せを自分のことのように喜べる状態というのは
すごく幸せ、ラッキーな状態だと感じます。
だって人はたくさんいますからね。
その逆の状態はとても苦しいです。

赤ちゃんが欲しい方に、占星術が少しでもお役にたてばよいなあと思います。

妊娠のためのエレクショナルチャート②

先日、占星術でタイミング指導させていただいた方から
「妊娠しました。今５週目です」と連絡をいただきました。

ご本人もびっくり、私もびっくりでした。

結婚して６年目の３５歳の方ですが、病院での診察では
卵巣年齢は４５歳で自然妊娠は難しいとのこと。
ご主人も精子が少ないとのことでした。

薬漬けの治療に抵抗を感じられていて、
このまま治療を続けるか、止めるかで悩まれていました。

チャートを拝見すると、ご夫婦ともに不妊体質であり
トランジットも５ハウスに土星が運行中。
授かりにくい時期だと判断しました。

「治療をステップアップしていくより、少し間をおいた方が良い、
その間、心身を休め、チャンス日は星でタイミングをはかってトライし、
あとはのんびり過ごしては」
と提案しました。

それが８月末の話で、あまりに早く妊娠できたので本当に驚きです。

エレクショナルではホラリー並みにたくさんのルールがあります。

ボイドを避ける、満ちている月を使う、月の接近のハードアスペクトを避ける、
べネフィックを地平線より上に位置させる、マレフィックをアングルからはずす、、、など
他にも盛りだくさんです。けどこれらを完璧にフォローする星回りというのは
ほとんど無いです。与えられた時間の中でベストのタイミングを見つけるのが
エレクショナルだと感じています。

ホロスコープのリーディングは難しくても、
授かるタイミングをはかることは初心者でも
自分で出来るのではと思い、この記事を書いています。

妊娠のためのエレクショナルで必要なことは

①Ｔ月がＴ天王星（できればＴ火星も）と接近でハードアスペクト（９０度、１８０度）をとる
　時間をはずす。これは、流産を避けるためです。必ずしも
　赤ちゃんを失うことを意味しませんが、万全を期すため考慮してほしいです。
　
②Ｔ月が５ハウスの支配星に対して６０度、１２０度をとるタイミング。

そしていちばんは、太陽様ご一行（太陽、水星、金星）が
４ハウス、５ハウスをぞろぞろ運行する時期。

誰でも年に一回訪れます。

「そんな雑誌の１２星座占いのレベルで？」と思われるかもしれませんが、
私もこの時期に長女を授かったし、今回の方もこのタイミング。

Ｔ太陽、あなどれないです。
赤ちゃんを望まれる方にはぜひ試していただきたいです。
お金かからないし、副作用もないですしね。

私たちはもともと自然の一部なのに、いつのまにか
切り離されているように感じてしまっています。

赤ちゃんを宿すことは、自分はおおいなる宇宙であり、
自然の一部だということを体感すること。

妊活中の方は宇宙とのチューニングをはかっている時期、
ということなんです。楽しく過ごしてもらいたいです。

今回の方はタイミング法であっけなく授かった印象がありますが
不妊治療されていた期間というのは
やはり大切な学びがあり、必要な時間だったと思います。

命を宿すということは奇跡なのだと、改めて感じた出来事でした。

「赤ちゃんが欲しい」秋号、本日発売です。
星占いを担当させていただいています。
リニューアルし、さらに充実した内容です。

赤ちゃんが欲しい2010秋―大特集　マンガでわかる!はじめての不妊治療 (主婦の友生活シリーズ)

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• 出版社/メーカー: 主婦の友社
• 発売日: 2010/10/02
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夫婦のプログレス

二人目の子供が無事に授かるように応援している方がいます。
今回、二度目の体外受精が上手くいきませんでした。

お気持ちを考えると、一緒に落ち込んでしまいそうになるのですが、
でも希望は捨てていません。

というのも、このすごい星回り。

ご夫婦のプログレスの二重円。
内円は奥さん、外円はご主人です。
奥さんのP太陽にご主人のP月が合になっています。
２００２年、第一子が誕生した頃のプログレスです。
太陽と月の合は夫婦和合。種付け、受肉。
新しい命の誕生のときです。

８年後の現在のご夫婦のプログレス。

今回は奥さんのP月にご主人のP太陽が合の新月。
お二人のもとに生まれてきたがっている魂がきっといるのでしょう。
そんな天使の気配を感じているからこそ、
夫婦で力を合わせて授かる努力を一生懸命されているのだと思います。
P太陽同士のサインも獅子座と天秤座で相性が良く、授かりやすいとされている時期です。

問題はトランジット・・・ですが、
ご夫婦のP新月は天秤座の初期度数なので、
カーディナルクロスに巻き込まれます。

逆風の時期ではありますが、上手くいかないとは限りません。
私自身も双子座T土星－射手座T冥王星のオポジションが
N月の上で形成されていたとき上の子を妊娠中でした。

ハードな運気のときに出産する人は多いです。
それもそのはず、乳児の世話はハードですから。
親としての義務や責任の生じます。
仕事が超多忙、あるいは超貧乏、または夫婦仲が最悪・・・
そんな心身ともに限界のときでも
なぜか新しい命が宿ったりしますよね。

チャートの方は４５歳。出産はカーディナルクロスが暗示するような
難しいチャレンジかもしれません。
けれど、今だからこそ宿りたい命があると信じて
希望を持ってもらいたいです。

目には見えないけれど
この世にやって来たい子も、
何とかその子を送り出そうと
サポートしているご先祖さまも
いるのだと感じます。

全てを信じて、大きな力にゆだねてしまっても
大丈夫です。

セレスの分割調波

不妊治療は苦しいものです。
うんと期待して、うんと失望することを繰り返す。
身体を使ったギャンブルとはよくいったものです。

魔女の家ＢＯＯＫＳのアメリカ占星学教科書第５巻
＜驚異の実用占星学＞にマリオン・Ｄ・マーチによる
妊娠についてのエレクショナルが取り上げられています。

「・・・そして医学的分野の革新的メソッドとして来る日も来る日も、
月経が終了した後でも女性は妊娠することができるという指摘を実証するため、
占星学の世界に生きる筆者達は足並みをそろえてきた。
したがって、いまこの章を執筆している段階ではその実験段階であると考えていただきたい。」

妊娠を望む女性にはチャンスの星回りを教えてあげたい。
けれど、卵子の老化がハードルになる高齢出産では
１日でも無駄にできないというのが今の高度生殖医療の現実です。
良い星回りなんて、待っていられないでしょう。

旧チェコのヨーナス博士のクリニックのように
占星学と医学的処置を連携させるような病院は
今のところは存在しませんし・・・。
体外受精では採卵に向けて毎日のようにホルモン剤を投与し、
準備します。
良い時期をエレクショナルするといったスケジュールの余裕は
ありません。せめてボイドタイムは避けて、
というぐらいのことしかアドバイスできません。

とういうことで、これはエレクショナルチャートではなく
石川の分割調波のセレス分割図とトランシットの２重円です。

石川源晃先生の著書には
「セレス分割のセレスがトランシットの土星と合、
またはハードアスペクトを形成する場合、流産の危険があります。
妊娠中にこのような時期が数回訪れて、しかも母体自身のアスペクトに
健康の危険がある場合、事前の処置が必要になります」
とあります。

チャートの方は先日、顕微授精を失敗されました。
そもそも胚移植前の受精卵の段階で
月と類似の特性を持つセレスを持ち出してきて良いのかは、
正直なところわかりません。

セレス分割のセレスは魚座２４度にあり逆行中の土星が２７度のオポジション。
７月２２日に土星が天秤座に抜けるのを待ちたいところですが
この方は今月で４５歳になられるので、少しでも早い方が良い、
という思いもあります。
秋には木星が逆行し、セレスに近づきますが、
天王星もくっついてきます。
これが高度生殖医療にどう働くか。

無事に元気な赤ちゃんを授かりますようにと
天におまかせするしかないのかもしれません。

マーチ氏の言葉のように、いくつになっても
良い星回りが回ってきたら妊娠、出産できると
証明できる日が来てくれれば。

土星は確かに減らしたり淘汰する作用があるので、
妊娠、出産ではあまり歓迎できないという一面が
確かにあります。

けれど「土星の学びを全部クリアする！」と
生活習慣を根本から見直したり、
整体（土星は骨組み）に通うなどして
意識化し、土星が去るのを待たずして
妊娠した人も知っています。

なので前向きにとらえれば
必ずしも悪く働くとは限らないとも
感じています。

驚異の実用占星学 (アメリカ占星学教科書)

• 作者: マリオン・D. マーチ
• 出版社/メーカー: 魔女の家BOOKS
• 発売日: 1996/02
• メディア: 単行本

排卵と月相

旧チェコスロバキアの産婦人科医のユージン・ジョナス（オイゲーン・ヨーナス）博士によって
有名になった受胎サイクルです。

それは誕生日と同じ月相を再現するときに妊娠しやすくなる、というもの。
当時は不妊の女性のためではなく、堕胎手術を避けるための
避妊法で、多くの女性を救ったようです。

これは占星術を知らなくても簡単に試せる方法です。
生まれた日の月齢がわかればよいのです。
新月生まれは新月がチャンス日になります。
ただし満月生まれの人（太陽－月が１８０度）の人は
五体満足の子供を授かるためには
その時期を避けることが大切なのだとか。

大昔のヨーロッパの女性たちはこの受胎サイクルを知っていたのだそうです。
昔の人は現代よりもっと宇宙や自然といったものと同調していたのですね。
今はなんだか切り離されて孤独になっている感じ・・・
けれど見上げれば、いつもそこに月はあるわけですから。

妊娠したい人は基礎体温のサイクルと併用してみてはいかがでしょう。

より詳しいチャンス時（受精時）は占星術ソフトSTARGAIZERで簡単に出せます。

マリオン・D・マーチの本によると６～７時間以内が最適とのことですが
あんまり時間を指定してしまうと彼がプレッシャーを感じてしまうかも？

妊娠するためのエレクショナル・チャート

占星術をしている人が妊娠したいとき、
必ず求めるのがこのチャンス日チャートなのではないでしょうか？
私は不規則な生活のせいもあり、基礎体温がつけられず（汗）
病院に通ってタイミング法という選択をせず
トランシットでチャンスをねらいました。

長女を妊娠したときのチャンス日チャートです。

私は５ハウスのカスプに太陽・金星がトランシットしているという理由だけで
この日に賭け、長女を妊娠したのですが、実はこのチャートはよくありません。
もし占星術でタイミング法をするなら月－天王星は絶対避けてください！
私は妊娠三ヶ月目の終わりにおたふくかぜに罹り、完治まで一ヶ月以上かかってしまいました。
ギリギリ安定期に入っていましたが、もしかしたら流産していたかもしれません。
（天王星は６ハウス。P月が乙女座にイングレスした直後でした）
エレクショナルの鉄則としてアプライのアスペクトは全て採用して判断してください。

受精の瞬間を知ることは不可能ですが
たぶんP月－T月の合の時間帯だったのではと思っています。
その晩、大きな海亀が大きな水槽でゆったり泳いでいる夢を見ました。
この夢の話を算命学をしている古本屋の奥さんに話すと
「ああ、赤ちゃんができるわね。女の子ね」と教えてくれました。

当時、私は妊娠をあせっていました。
実父の持病が悪化し、よくない状況だったので、
「なんとしても初孫の顔を見せなければ」と強く思ったのです。
そして結婚５年目にして授かりました。
父は回復し、約四年半後に逝きました。三人の孫を抱くことができました。
チャンス日のときはトランシット土星はMCと合。
出産時はトランシット土星がネイタルの月に合でした。
これはハード・トランシットで、実際つらかったです。
私は自宅で仕事をしている夫を手伝う事業専従者なので
子育てと仕事の両立で心身がボロボロになったように感じました。
穏やかで幸せな気持ちで妊娠・出産・育児ができれば、
それはとても素晴らしいことですが
そもそも育児は重労働で責任も増すので
やはり土星が母になる時期を示すパターンも多いのではと思っています。
周りには夫婦仲が危機のときや、仕事が多忙なとき、精神的に限界のときに
妊娠が発覚した人が何人かいます。

今までとくに思わなかったのに欲しいと思ってしまったら
せつなく苦しいぐらいに思いつめてしまうのが、赤ちゃん。
欲しい人のためのサポートがもっと充実すればいいなと思います。

土星と不妊の関係

以前、雑誌で「赤ちゃんを呼ぶカップル星占い」という
特集をしたことがありました。
その際、多くの不妊治療中のご夫婦のチャートに
触れる機会に恵まれました。

それまで、子供になかなか恵まれない原因には
トランスサタニアンが関係しているのでは、と
思っていました。が…

圧倒的に土星の関与が目立ちました。
ほぼ全員、というのは言いすぎですが、
夫婦二人とも、もしくはどちらかに
太陽、月に対する土星のアスペクトが
あったのです。（もちろんイージーアスペクトも
含まれます。）

高度生殖医療の発達で、
私たちは土星の壁を越える
時代を生きています。
土星は物事を遅らせたり、
難しくしたり、停滞させたりします。
けれど否定しているのではありません。

土星は時の神。「待つ」ことを
学ぶ必要がある、ということなのでしょう。

出生図で子供ができにくいアスペクトがあっても
プログレスで、トランジットで、
いくらでも恵まれやすくなる
星回りはめぐってきます。
　
そして年を重ねるごとに
土星は味方になっていくものです。

あせらないこと、あきらめないことが大事です。