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2012年冬至図について [四季図]

12/22(土)は「石塚隆一先生の心理占星術勉強会@関西」の日でした。
石塚先生、芦名とし子さん、ポロンさん、
そして参加者のみなさま、本当にありがとうございました!

12/21(金)に保谷の勉強会に参加してくださったみなさまも
ありがとうございました!来年もどうぞよろしくお願いいたします。

今日は2012年の冬至図について
yb.gif
セミセクスタイルのオーブは緩めに設定していますが
木星-土星-金星-冥王星でブーメランが形成されます。
タイトに形成されるのは23日です

ブーメラン・・・YODの中心を貫くオポジションを持つ配置。金星への作用は木星へ返されます

マリオン・D・マーチ&ジョーン・マクエバーは
アメリカ占星学教科書第4巻(魔女の家BOOKS)で
「すべての問題が2個のオポジションの間で処理され、セクスタイルは利用されるが
インコンジャクトは無視される。これは結局のところ危険である。
なぜなら調整がなされないため、それは深い欲求不満となるのだ」と述べています。

150度は調教、調整、訓練のアスペクトです。60度は生産性。
これらのアスペクトの組み合わせであるYODは、
一つの目的のために天体のエネルギーを抑圧・制限します。

焦点の天体と180度の位置に天体がくると、
圧縮されたエネルギーが焦点の天体に
弓矢のように跳ね返されます。
YODの束縛がぶっ飛んでしまい、<箍が外れる>といったこと
が起きる危険が高まります。

たとえば厳しいダイエットをしている人ほど、
はめをはずしてドカ食いしてしまい
結果的にダイエット前より大幅に体重を増やすといったことに似ています。

今回の木星-土星-冥王星のYODは
社会に受け入れられるための地道な努力(双子座木星-蠍座土星150度)、
社会的な力を持つことへの挑戦(双子座木星-山羊座冥王星150度)、
苦難に耐える力(蠍座土星-山羊座冥王星60度)といった
ストイックで教訓的な意味合いが強い配置です。

しかし目前の自由、快楽、誘惑(射手座金星)によって
木星の意思が覆され、二つの150度による自制もなくなってしまいます。
YODによる締め付けがキツイほど金星の緊張は高まり、
欲求の歯止めが利かなくなるのです。

自分の夢や目標(木星)のために日々勉強や訓練(土星-冥王星)に勤しんできた人が
恋愛(金星)をしてしまい、何も手につかなるイメージでしょうか。
思いを振り払おうとすればするほど、禁じようとすればするほど、恋心が募ります。
その結果、本来の願望が負けてしまいます。
自責の念にかられ自暴自棄になり、
堕ちるところまで堕ちたくなります。

ブーメランとはYODの指し示す道を外れるアスペクトでありながら
真の意味でその人を解放しません。
何度でも原点へ立ち戻らせます。

コントロールが難しい配置ですが対処法を挙げるとすれば、

つまずく、罪悪感を感じる、落ち込む。その前提で進むしかないというのがひとつ。
衝動や感情のコントロールが難しくても、
全てを投げ出して台無しにしてしまわないことがひとつ。
何度でも、本来の目標(木星)を振り返って思い出すことがひとつ。

世相を振り返ってみても
「基本的に原発は反対」だけど
「景気・経済を優先させるのは仕方がない」といった状況は
ブーメラン的な象意です。
目先の利益が優先され、重要な問題は未来へ先延ばしされます。
YODの示すイバラの道は険しく、歩くのに決意と勇気が必要です。

山羊座の火星はNOアスペクト。ディスポジターの土星は
冥王星とミューチュアルレセプション。
上手く働けば、命がけでやりぬく意志力となりますが
暴走すれば、社会に対してちゃぶ台返しを目論みます。

2012年春分図×2012冬至図
shunbun-1.gif
今年の春分は地のサインで木星-火星-冥王星がGトラインを形成しました
冬至図では木星は約30度進み、双子座9度へ。
土星も蠍座9度へ進み、春分図のGトラインをカイトにしています。
Gトラインを積極的に活用するための重要な気づきを得られます。

冬至図のブーメランは春のGトラインの発展形です。
全ての人には木星(良心・善意・神)があり、その力によって
それぞれが自分らしく貢献できる領域を発見していくのではないでしょうか。
YODは次春分でも引き続き形成されます。
何かに貢献することでさらに求められ、その責任をしっかり引き受けていく流れになるでしょう。
「何かあっても他人ごと&他人まかせ」といった
自分では何もしたくない人は逆に苦しくなってくるのでは。

次の春分に向けて、
「本当の目標を忘れずにいよう。一度や二度は怠けたり誘惑に負けてしまっても、
それぐらいのことで全てをあきらめたりしないでおこう。
気を取り直して、少しずつでも前に進もう」

そんな風に感じた冬至図でした。











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