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コンポジットチャート×出生図 [シナストリー]

この間の甲子園講座で取り上げた
コンポジットチャートと出生図を重ねる方法ですが
SGのチャーツでは上手くいかないようです。

出し方の手順としては
①コンポジットを三重円で出す。
      ↓
②進行円の天体を非表示にする。
      ↓
③経過移動で出生データを入力。
      ↓
④経過地変更で出生地を入力。

進行天体はあえて非表示にしなくても良いですが
消した方が見やすいです。

0904-1.jpg

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リリスとノードの相性について⑥ [シナストリー]

このシリーズは前回で終わらせようと思ったのですが、
親子のテーマに言及したことで、
たくさんの人からメールを頂きました。
不安にさせてしまった方、すみませんでした。


リリスは<うわばみ>ポイントだと思います。
<うわばみ>は蟒蛇で、大蛇のことですが、
底なしの大酒呑みも<うわばみ>といいますよね。

今回、リリスは相手の天体を丸のみしてしまうのでは、と感じました。
金星ならば愛情を際限なく、のみこむ。
火星ならば怒りや暴力、性エネルギーを際限なくのみこむ。
土星ならば現実の厳しさや束縛、試練。
冥王星ならば毒物をのみこむようなものでしょうか。

どちらが強いか、という話ですが
どちらともいえません。
天体側がエネルギーをのまれすぎて弱くなったり
リリス側が飽和状態になることもあると思います。
現実の大蛇も大きな獲物をのんだあとは、
動けなくなって腹の中がこなれるのを待ちます。

私は長女と金星-リリスの相性で
長女側がリリスなのですが、
甘い親だというのは自覚しています。
長女におねだりされると財布のヒモも
ゆるくなります。
でも私の<甘やかし>を際限なくのみこんで
しまったら長女はダメな人になるでしょう。
子どもは親の愛情を注いでも注ぎ足りないほど
際限なくのみこむ存在です。
そういう意味でもリリスの相性は親子に
よくありますし、多くは問題がないことがほとんどです。

たくさん実例を集めたわけではないですが
いわゆる<毒親>に悩む人に
リリスが関わる相性を見ることがあります。

昨日、鑑定に来てくださった方は
「うちの子はリリスとASCが合ですが、
いじめられるのでしょうか?」と気にされていました。
どこかネットでそういった情報を知ったそうです。
リリスが蛇のような象徴であるので、
敵として認識されやすい面があるかもしれませんが
同時に誘惑ポイント、人を魅了するポイントでも
あるので、必ずしもそうとはえいないと思います。

イブをそそのかして禁断の実を食べさせたのは
蛇に化身したサタン(リリス)なので、
魔が差す、あとで後悔することをしでかすポイント
かもしれません。

西洋では蛇にしても竜にしても悪者、魔物ですが
東洋では信仰対象の神聖な存在になります。
龍や蛇は同時に虹にも関連づけられます。
リリスは別の世界へ誘い、橋渡しをするでしょう。

リリスは苦しめたり邪魔したりする何かではなく
単に取り除いてしまえばいい邪魔者でもありません。
ぐっとのみこんで表現できなかった思いもまた、リリスでしょう。


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リリスとノードの相性について⑤ [シナストリー]

さすがに今日でこのテーマが最後にしたいと思いますが・・・
リリスの相性は異性関係だけでなく、同性との相性にも
影響を及ぼします。
リリスは月に関係するためか、
母子でリリス-ノード、リリス-天体、リリス―アングルの
相性を持つ人はたくさんいます。
ブラックホールのように相手を飲み込む愛。
モラルや論理がまったく理解されず、基本的に話が通じません。
「あなたと私は別々の人間です」という当たり前のことが
頭では理解できても本質的に受け入れることが難しいのです。
母の愛という名のもとに飲み込まれてしまった子どもは
時間をかけて自由を取り戻さなくてはなりません。

「リリス、あなたは自分の娘を殺しましたね」
「何千人と殺しました。あの娘はわたくしのものです」
「いいえ、あなたが他人のものでないのと同様に、
彼女もあなたのものではありません」
「わたくしは他人のものではないわ。わたくしはわたくしよ。
そして娘はわたくしのものですとも」 ジョージ・マクドナルド著<リリス>

リリスはヒンズー教のカーリー神や鬼子母神のように
月の暗黒部分を支配しますが、
大抵の人の場合、その性質は奥深く眠っています。
しかし、もしリリス的な性格が全面に出た母親であれば、
子どもの自由意思は認めないでしょう。
そもそも子どもが別の意思を持つということを
間違っていると感じるのです。裏切りとさえ思うかもしれません。
子どもは自分の一部だからです。
気持ちをわかってもらおうと理論的に説明しても、

わかりたくもないでしょう。

母親も苦しいのです。
しかし、もし子どもを解放するなら、
光明が見えるかもしれません。



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リリスとノードの相性について④ [シナストリー]

ここ数日、リリスについて低俗な性の話に終始した
つまらない内容を書いてしまった、と思います。
リリスの悪魔的な部分にだけスポットライトを当てたわけですが、
もっと別な崇高な表れ方もあるのではないかと思えるのです。
こんな記事でも参考にされる方がいるかもしれないので
消さずにおこうと思いますが、いずれ書き直しができたら、と思います。

ジョージ・マクドナルドの幻想小説<リリス>を翻訳した
荒俣宏氏によるとリリスはアダムの最初の妻とされる女性で、
もともとは天使でした。
愛する夫をイブという女に奪われたことで天界を呪い、
邪悪な力と結びついて魔女になります。
地上へ降りてはアダムとイブの子孫というだけで
何の罪もない人間の赤んぼうをいじめたり、さらったりします。
そのため幼子を持つヘブライの母親たちは愛するわが子を寝かせつけながら
ララバイ、と口ずさむように。
子守歌を意味するララバイという言葉は
「リリスよ去れ!」を意味する母親たちの呪文から出来上がったそうです。


リリスこそはイブ以前の女性性の原点、本質。
月のバリエーションのひとつであり、
全ての女性は生まれながらに魔性を持ちます。
全否定するのではなく、再認識することが
大切なのではと感じます。
その魔性、魔女の力を愛欲以外のテーマでも
発揮できないものかと思いめぐらせています。

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リリスとノードの相性について③ [シナストリー]

リリスの関わる相性は性的な感性が一致するかというと
必ずしもそうではないようです。
性的な衝動が強まるけれど、いざ深い仲になってみると
「特別に良いとは思えない」という感想を聞きます。
リリスだけではなく、同時に火星のコンディションなども
関わってくるのでは、と思います。
リリス-天王星の性的な相性は激しくピッタリだという人が
何人かいらっしゃいました。
ただ不倫関係だった人は興信所に写真を撮られるなどして
仕事を辞めた方も。

誰のホロスコープにもリリスの場所は存在します。
リリスの相性の怖いところは
「私は不倫をする人間を軽蔑しきっているんですよ」などとと言っていた人を
不倫に走らせてしまうところです。
もちろん思いとどまって、そういった欲望を闇に葬る人が大半で、
おそらくプラトニックラブの方が苦しいのです。
「この年になってこんな恋をするなんて」というめぐり合わせがあり、
その意味を知るためにも、出会ったときのトランシットが重要です。

リリスの相性を地に堕とさないためには
節度と距離が重要なのではと考えます。
アイドルとファンぐらい離れていれば安全です。
リリス-ノードの相性の場合はとくにそう思います。
自分たちだけではなく、周囲の人たちにも影響を与えるからです。
内なる矛盾に苦悩しても、長い目でみれば、
人としてより深みを増す機会になるでしょう。

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リリスとノードの相性について② [シナストリー]

リリスが関わる相性は、抗えないほどに惹かれあいながら、
全体的に予後が悪いのが特徴です。
深い思慕を隠し持ちながらも、お互いに尊敬と信頼を失わず
純粋さを保っている稀有な人たちもいるのですが
泥沼のような状況に陥ったり、
お互いに貶めあう関係へ変貌を遂げることも
残念ながら多いのです。

リリスは月の遠地点であり、ノードと同じく受精・受胎に
関係します。子どもが授かりやすいポイントです。
しかし多くは望まれない命で、流産させられます。

「夫と別れるつもりはないけれど、彼の子どもがほしい」
といった悩みも、実は意外と多くの女性が抱えています。
理性では完全に否定しているのに思いきれないで
苦しんでいます。まったく悩んでない人もいて、
不倫相手の子どもを夫の子として出産している人もいます。

占星術の神様は悪趣味だな、と思ったのは、
彼の子どもを身ごもって夫の子として産む予定の人や
夫以外の男性と付き合っている人、その人との子どもを望んでいる人の
ご相談が相次いだとき、読書好きの義母が送ってくれる
書籍の中にモーリス・ルヴェルの短編集「夜鳥」が混じっていたこと。
「寝取られ夫」をモチーフにした悲惨な話が多く、心をメスで刺されるような
痛みを感じました。夫をごまかし続けられると思っている女性は多く、
秘密を抱え込んでいるのが苦しい人は夫に洗いざらいぶちまけて
しまう人もなかにはいます。夫の苦しみは想像を絶します。
ルヴェルの言葉を借りれば、リリス的な女性は
<姦夫の子を亭主の食卓に座らせる>女。
そういった意味でリリスはとくに男性にとって危険なポイントになります。

夫とは別れられないが、彼とは運命、宿命、星の巡りあわせだから、抗えない。
でも実は夫と不倫相手の彼との相性の方が強烈だったりします。
生まれてくる子どもは夫の家系に入るのですから当然といえば当然です。
女性は単なる媒体なのかもしれません。

リリスの部分を否定せず複数愛に突き進んだ人も
息子の嫁にリリスの匂いを嗅いだら、とても嫌がります。
そのとき、その人の意識はノードなのです。

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リリスとノードの相性について [シナストリー]

リリスとノードの相性は強烈に惹きつけ合う相性で
とてもご相談の多い組み合わせです。
理性が働かないほど性的な吸引力も強く働きますが、
プラトニックラブに留まっている人もまた多い相性です。

特徴としては
①一対不特定多数の関係性である場合が多い。
 リリスという感受点の性質上、複数愛になりやすい。
 お互いにパートナーがいるケースも。
 リリスはモラルを超えて、真に純粋な働きをするので
 複数愛でありながら罪悪感は感じられず、
 むしろ神聖さを感じます。

②一対不特定多数であり、さらに神聖さの伴う関係性である
 場合が多い。たとえば先生と生徒、師匠と弟子、上司と部下、
 医師と患者、など。背徳的な関係に転落することも。

③ノードもリリスも月のポイントですが、ノードという感受点の性質上、
 リリスを認めることが難しい。関係が秘密になりがち。

上記に当てはまっていない場合は、とくに苦しみをもたらしませんが、
そうでなければ相当な葛藤がもたらされます。

モラリスト文学で有名なラ・ロシュフコーの著作に
「愛したい思いを抑えるために自分の心に加える強制は、
しばしば、愛するひとのつれなさよりもつらいものである」
という箴言がありますが、まさにリリスとノードの相性を言い表している
のではと感じます。


続きます

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金星-冥王星の相性について [シナストリー]

外国人男性と付き合う日本人女性のご相談が年々増え、
国籍も多様化しているように感じます。
女性の方が10歳以上年上というカップルも多いです。
外国人男性から見て日本人女性は若々しく魅力的に映るのでしょうか。

キャリアも収入も何も持たない外国人男性を
出世させた日本人女性を何人も知っています。
「出世させた」という表現は語弊がありそうですが
彼女たちには「彼がここまでこれたのは自分の誘導があってこそ」という
強い自負があるのです、
もちろん日本人同士のカップルでも見るのですが
外国人男性が劇的ビフォーアフター的に成功するケースが多いのは
彼らが日本人女性に神秘の力を感じ、従っているためかもしれません。

そして、そういったカップルには金星-冥王星(あるいは太陽-冥王星)の
コンビをどちらかが持つか、シナストリで形成されるか、
金星-冥王星のミッドポイントに相手の天体が関わるか、
また金星や太陽に対する強い冥王星のトランシットがどちらかに
来ていることがあります。

運命の女、ファム・ファタールは金星-冥王星の象徴です。
David hamblin氏は著書<HARMONIC CHARTS>で
HN4(0度、90度、180度)における金星-冥王星のコンビについて
terrible beautyと書いています。

terrible beautyはアイルランドの詩人W・B・イェイツの
復活祭蜂起<イースター1916>に出てくる有名な一節
“terrible beauty is born”に関係があるのかどうか定かではないのですが
おそらく変容のために命を賭けさせる恐ろしい美女という意味合いで
ファム・ファタールに近いのではないかと思われます。
(イェイツは若者に命を捧げられることによって
老婆から美しい女王へ再生するという
アイルランドを擬人化した作品『キャスリン・ニ・フーリハン』と
いう愛国劇を創作しています)

ファム・ファタールは魔性の女といったニュアンスがありますが、
必ずしも魔性であるとは限りません。
もっとポジティブな表現では芸術家に霊感を与える
ミューズ(女神)なども、金星-冥王星のカテゴリーに入ります。

①金星-冥王星、あるいは太陽-冥王星の星回りでは、
 男女を問わずファム・ファタール的な人物(あるいは集団・組織)に
 出会ってしまうことがあります。
 相手にとっての<運命の人>になろうとして、
 とてつもなく献身的なパワーを発揮します。
 予見の力、励まし、引き立てる力によって
 相手の運気は下げ止まり、上向きになります。
 相手のために努力や無理を重ねます。
 ほかのことを犠牲にしてしまうことも。

②相手には自分のエネルギーが必要だと錯覚してしまいがち。
 自分の相手に対する影響力を過大評価します。

③相手が困難なとき、がんばりどき、支えが必要なときに、
 運命的に出会ってしまうことが多い。

④相手の成功は自分の成功、自分のおかげだと思い込む。あるいは思い込まれる。
 相手の夢や目的に便乗する。あるいは便乗される。
 影の主役、実力者。ナンバー2的な立ち位置。
 木星のと関わりが悪く出れば、虎の威を借る狐の状態。

⑤影の功労者となるが、ハードアスペクトの場合はつれない態度をとられやすい。

④相手との一体感を求める。そのため独占欲が強まり、激烈な嫉妬に苦しむ。
 狂気じみた愛情を持ってしまう。
 しかしそういった感情はひた隠しにする。

⑤相手の愛情に疑惑を抱く。あるいは抱かれる。真意を推し量ったり、試そうとする。
 恩着せがましさ、無言の圧力を感じる、感じさせることも。

⑥ハードアスペクトなら、相手の元を去るとき、恨まれることが多い。
 あるいは無情に切り捨てる。

⑦セクシュアリティの問題やお金の問題が絡むことも。
 支配-被支配、加害者-被害者の関係性に陥る。

先にご紹介した出世した外国人男性と日本人女性のカップルでは、
内助の功というよりは、軍師、参謀といった冥王星的な役割を
女性側が担っている印象を受けました。
上手く機能した場合は、強力なバッテリーとなるのでしょう。

重過ぎる愛やコントロールが負担になり逃れようとするところから破綻が始まります。
私の母親が蠍座金星-獅子座冥王星とのスクエアを持ちますが
「男性にご馳走になったり、物をプレゼントされるのは良くない」
というのが持論でした。
お金や物を掴まされたら、つけ入る隙を与え思い通りに操られやすくなるから、と。

いちばん怖ろしいのは、相手の人生を劇的に変えてしまうこと、
知らず知らずにファム・ファタールになってしまうことかもしれません。


同じ誕生日の人 [シナストリー]

同じ生年月日の知り合いはいますか?

高校2年のとき、クラスメイトに1人、
同じ誕生日の人がいました。
グループが違って、とくに仲良くはならなかったけれど
誕生日が同じというだけで
少し気になる存在でした。

クラスメイトに自分と同じ誕生日の人がいる確率は
一クラスの人数が50人の場合、12.58%です。
同じ誕生日の人がいない確率は87.42%。
自分と同じ誕生日ではないけれど、
クラスに同じ誕生日のペアがいる確率は
50人クラスの場合、90%を超えます。
なのでありふれているけれど
自分の身に起きるのならちょっぴり
レアなことかも、という感じでしょうか。

私にとって生年月日が同じ知り合いは
その友人だけです。

以前、鑑定で
「好きな人ができてしまった、
その相手は夫と生年月日が同じなんです」という
ケースがありました。
出生時間、出生地が違っていれば
月やアングルの数値が違って
同じホロスコープではなくなりますが
天体配置はほぼ同じ。
「もうダンナでいいじゃない」と言いたくなりますが
もちろん、そういう問題ではありません。

同じ生年月日といかなくとも
恋愛関係になった人が以前の恋人と誕生日が近かったり
なぜか〇〇座の人と縁があるというケースは
たくさんありますよね。
知り合いのホロスコープに触れる機会が増えれば
個人的に強調されているサインや
度数域に気づくはずです。


話を戻して、高校3年のとき
出席番号がひとつ前で
席順がいつも並んでいた友人がいたのですが
一時期、その友人がクラスのリーダー格のグループに睨まれ、
いじめに近い状況になってしまったことがありました。

私は彼女の話を聞き、少し慰める程度で
とくに何をしてあげたということも
なかったのですが、今だにそのときのことを
感謝してくれるのです。

もう一人、彼女を支えた人がいたそうで
その人は心労でみるみる痩せていく彼女に
パンを買ってきては食べさせ、
励ましていました。

その人が私の高校2年のときのクラスメートで
同じ誕生日の友人だったのです。

cy-1.gif

内円・・・いじめに遭った友人
外円・・・私

同じ誕生日の友人は私より5時間早く
生まれているので
月の度数が2.5度ほど若いです。

彼女のDESに私と友人の太陽が合、
月同士はトライン、
金星-火星もトライン。
彼女の水星に対して
私たちの火星がスクエアなので
励ますつもりで、けっこう厳しいことも言っていたかも
しれません。
私のMCに対して彼女のn火星がオポジション。
彼女は私の最初のクライアントでもあります。

「つらいときに助けてくれた友だちは
2人とも4月21日生まれだった」ということに
彼女は運命的なものを感じていて
ぜひ3人で会おうという話になり
私はこの夏、27年ぶりに同じ誕生日の友人と
再会しました。

同じ誕生日の人は興味深い存在です。
今、n金星に天王星-冥王星のクロスが
かかっていること
とくに今年は太陽回帰でGクロスが
形成されているので、
星の影響をどう受け止めているかも
気になります。

続きます。


天王星-冥王星の相性について [シナストリー]

4月の星の研究会のテーマは相性です。
なので今日は相性の見方について。

相性のご相談は多く、毎日のように見ています。
出生図同士を重ねて見るのですが、
同時に出会った時期のトランジットの影響を強く受けているものです。
今の時期特有で、最近とても良く見受けるのが世代的な特徴である
天王星-冥王星の結びつきです。

カーディナルクロスの影響は皮膚感覚で感じるようになってきました。

強い影響を受けている人に共通しているのは
これまでの人生観、世界観が一変するような改革、革命を起こしたい。
もしくは大きな転機が我が身に起きることを恐れている。
起死回生、一発逆転をねらいたい。今の状況を覆したい。
あるいは何か大きな流れに巻き込まれることを恐れている。
人間関係では枠を踏み越えようとする衝動。
ただただ、猛烈に忙しい。暴走気味であるetc...

活動宮特有の疾走感があります。
岸和田のだんじり祭りのようなイメージでしょうか。
勢いが強い分、クラッシュしやすい。
やりまわしは舵取りが命です。

天王星-冥王星のスクエアの時期に
天王星-冥王星の相性の人に出会う。

自分を変えたいと思っている場合、
相手の人は「これまでの価値観を壊して新しい生き方へと飛び出す」ための
共謀者として人生に登場してきます。

お互いの天王星-冥王星のミッドポイントに
お互いの太陽が触れているケースも見ました。
今の時期にこういう相性の人に出会ってしまうことは多いのでは。
ダイナミックで展開が早い。
一触即発の出来事も起きやすいです。

サンプルを快諾してくださった方がいらしたので
シェアしたいと思います。

hh.gif

内側が女性、外側が男性。
男性の金星-火星(愛欲軸)のミッドポイントに
女性の火星が触れる相性ですが
アスペクトで表すと男性の金星-火星のスクエアに
女性の火星がセスキースクエアで触れ、二等辺三角形を形成。
相性の場合も2天体間のアスペクトより3つ以上の天体で
コンフィギュレーションを形成する方が強い衝動をもたらします。

終電間際の駅構内で彼が彼女を一目見て惹かれ、声をかけたそうです。
そしてそのまま居酒屋で朝まで語り明かしたのだとか。
火星と金星の引き合う力は強いです。
男性のn太陽はもともと彼の愛欲軸に触れているので
彼の太陽と彼女の火星が金星-火星の領域で反応しあったと
考えても良いでしょう。

ミッドポイントは<領域>という概念を頭に入れておくと
イメージしやすいです。
大きな池に小石を放り込んでも、それは小さな波紋でしかないけれど
小さな水たまりの場合、大きな波紋になります。
この場合は男性の金星-火星という恋愛の発生しやすい領域に
女性の火星がコンタクトし、波紋を投げかけたと考えることができます。
彼の太陽も同じポイントにあることから、
恋愛や芸術への情熱(金星/火星)は彼の人生にとって重要な領域になります。

他にも彼女のMCに対する彼のヘッドの合や彼女のリリス(平均値)と彼の冥王星の合、
オーブを広げれば、まだまだ縁を感じさせる重要な配置があります。
しかし特に今のトランジット下で二人が出会ったことに思いを馳せれば
やはり天秤座10.49度にある彼女の天王星と
同じく天秤座10.60度にある彼の冥王星とのタイトな合に注目します。

女性の方は既婚者です。
夫とは不仲で、いつか離婚しよう、しかし子どもが独立するまでは我慢しなければ・・・
と思っている矢先に男性と出会いました。
彼と出会わなくてもいつかは夫と別れる日がくる可能性は高いですが
次の相手がいた方が圧倒的に別れやすくなります。
新しい人生へ飛び出すために、人との出会いが設定されることは
往々にして起きます。

相性の問題点としては火星同士のハードアスペクトを上げます。
タイプではないけれど強く惹かれる・・・はハードアスペクトの特徴です。
おそらく惹きつけ合う力はソフトよりハードの方が強いでしょう。
しかし火星同士がハードな場合、蜜月のあとの反動が強く現れます。
最初はまるでお祭り騒ぎのようにテンションが高いのですが、
そのうちに衝突や摩擦、軋轢が生じることが多いです。

時期的な問題としては、天王星-冥王星のスクエアを含む
カーディナルクロスがあります。関係性を壊すのはあっという間に出来ます。
取り返しがつかないほど、粉々に砕けてしまうことも。
そして、後始末や立て直しには時間がかかります。
人生は一度きりですが、この後も続きます。

今の状況をはるか彼方の視点から見下ろしてみることが大切です。


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