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リリスとノードの相性について⑤ [シナストリー]

さすがに今日でこのテーマが最後にしたいと思いますが・・・
リリスの相性は異性関係だけでなく、同性との相性にも
影響を及ぼします。
リリスは月に関係するためか、
母子でリリス-ノード、リリス-天体、リリス―アングルの
相性を持つ人はたくさんいます。
ブラックホールのように相手を飲み込む愛。
モラルや論理がまったく理解されず、基本的に話が通じません。
「あなたと私は別々の人間です」という当たり前のことが
頭では理解できても本質的に受け入れることが難しいのです。
母の愛という名のもとに飲み込まれてしまった子どもは
時間をかけて自由を取り戻さなくてはなりません。

「リリス、あなたは自分の娘を殺しましたね」
「何千人と殺しました。あの娘はわたくしのものです」
「いいえ、あなたが他人のものでないのと同様に、
彼女もあなたのものではありません」
「わたくしは他人のものではないわ。わたくしはわたくしよ。
そして娘はわたくしのものですとも」 ジョージ・マクドナルド著<リリス>

リリスはヒンズー教のカーリー神や鬼子母神のように
月の暗黒部分を支配しますが、
大抵の人の場合、その性質は奥深く眠っています。
しかし、もしリリス的な性格が全面に出た母親であれば、
子どもの自由意思は認めないでしょう。
そもそも子どもが別の意思を持つということを
間違っていると感じるのです。裏切りとさえ思うかもしれません。
子どもは自分の一部だからです。
気持ちをわかってもらおうと理論的に説明しても、

わかりたくもないでしょう。

母親も苦しいのです。
しかし、もし子どもを解放するなら、
光明が見えるかもしれません。



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リリスとノードの相性について④ [シナストリー]

ここ数日、リリスについて低俗な性の話に終始した
つまらない内容を書いてしまった、と思います。
リリスの悪魔的な部分にだけスポットライトを当てたわけですが、
もっと別な崇高な表れ方もあるのではないかと思えるのです。
こんな記事でも参考にされる方がいるかもしれないので
消さずにおこうと思いますが、いずれ書き直しができたら、と思います。

ジョージ・マクドナルドの幻想小説<リリス>を翻訳した
荒俣宏氏によるとリリスはアダムの最初の妻とされる女性で、
もともとは天使でした。
愛する夫をイブという女に奪われたことで天界を呪い、
邪悪な力と結びついて魔女になります。
地上へ降りてはアダムとイブの子孫というだけで
何の罪もない人間の赤んぼうをいじめたり、さらったりします。
そのため幼子を持つヘブライの母親たちは愛するわが子を寝かせつけながら
ララバイ、と口ずさむように。
子守歌を意味するララバイという言葉は
「リリスよ去れ!」を意味する母親たちの呪文から出来上がったそうです。


リリスこそはイブ以前の女性性の原点、本質。
月のバリエーションのひとつであり、
全ての女性は生まれながらに魔性を持ちます。
全否定するのではなく、再認識することが
大切なのではと感じます。
その魔性、魔女の力を愛欲以外のテーマでも
発揮できないものかと思いめぐらせています。

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リリスとノードの相性について③ [シナストリー]

リリスの関わる相性は性的な感性が一致するかというと
必ずしもそうではないようです。
性的な衝動が強まるけれど、いざ深い仲になってみると
「特別に良いとは思えない」という感想を聞きます。
リリスだけではなく、同時に火星のコンディションなども
関わってくるのでは、と思います。
リリス-天王星の性的な相性は激しくピッタリだという人が
何人かいらっしゃいました。
ただ不倫関係だった人は興信所に写真を撮られるなどして
仕事を辞めた方も。

誰のホロスコープにもリリスの場所は存在します。
リリスの相性の怖いところは
「私は不倫をする人間を軽蔑しきっているんですよ」などとと言っていた人を
不倫に走らせてしまうところです。
もちろん思いとどまって、そういった欲望を闇に葬る人が大半で、
おそらくプラトニックラブの方が苦しいのです。
「この年になってこんな恋をするなんて」というめぐり合わせがあり、
その意味を知るためにも、出会ったときのトランシットが重要です。

リリスの相性を地に堕とさないためには
節度と距離が重要なのではと考えます。
アイドルとファンぐらい離れていれば安全です。
リリス-ノードの相性の場合はとくにそう思います。
自分たちだけではなく、周囲の人たちにも影響を与えるからです。
内なる矛盾に苦悩しても、長い目でみれば、
人としてより深みを増す機会になるでしょう。

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リリスとノードの相性について② [シナストリー]

リリスが関わる相性は、抗えないほどに惹かれあいながら、
全体的に予後が悪いのが特徴です。
深い思慕を隠し持ちながらも、お互いに尊敬と信頼を失わず
純粋さを保っている稀有な人たちもいるのですが
泥沼のような状況に陥ったり、
お互いに貶めあう関係へ変貌を遂げることも
残念ながら多いのです。

リリスは月の遠地点であり、ノードと同じく受精・受胎に
関係します。子どもが授かりやすいポイントです。
しかし多くは望まれない命で、流産させられます。

「夫と別れるつもりはないけれど、彼の子どもがほしい」
といった悩みも、実は意外と多くの女性が抱えています。
理性では完全に否定しているのに思いきれないで
苦しんでいます。まったく悩んでない人もいて、
不倫相手の子どもを夫の子として出産している人もいます。

占星術の神様は悪趣味だな、と思ったのは、
彼の子どもを身ごもって夫の子として産む予定の人や
夫以外の男性と付き合っている人、その人との子どもを望んでいる人の
ご相談が相次いだとき、読書好きの義母が送ってくれる
書籍の中にモーリス・ルヴェルの短編集「夜鳥」が混じっていたこと。
「寝取られ夫」をモチーフにした悲惨な話が多く、心をメスで刺されるような
痛みを感じました。夫をごまかし続けられると思っている女性は多く、
秘密を抱え込んでいるのが苦しい人は夫に洗いざらいぶちまけて
しまう人もなかにはいます。夫の苦しみは想像を絶します。
ルヴェルの言葉を借りれば、リリス的な女性は
<姦夫の子を亭主の食卓に座らせる>女。
そういった意味でリリスはとくに男性にとって危険なポイントになります。

夫とは別れられないが、彼とは運命、宿命、星の巡りあわせだから、抗えない。
でも実は夫と不倫相手の彼との相性の方が強烈だったりします。
生まれてくる子どもは夫の家系に入るのですから当然といえば当然です。
女性は単なる媒体なのかもしれません。

リリスの部分を否定せず複数愛に突き進んだ人も
息子の嫁にリリスの匂いを嗅いだら、とても嫌がります。
そのとき、その人の意識はノードなのです。

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リリスとノードの相性について [シナストリー]

リリスとノードの相性は強烈に惹きつけ合う相性で
とてもご相談の多い組み合わせです。
理性が働かないほど性的な吸引力も強く働きますが、
プラトニックラブに留まっている人もまた多い相性です。

特徴としては
①一対不特定多数の関係性である場合が多い。
 リリスという感受点の性質上、複数愛になりやすい。
 お互いにパートナーがいるケースも。
 リリスはモラルを超えて、真に純粋な働きをするので
 複数愛でありながら罪悪感は感じられず、
 むしろ神聖さを感じます。

②一対不特定多数であり、さらに神聖さの伴う関係性である
 場合が多い。たとえば先生と生徒、師匠と弟子、上司と部下、
 医師と患者、など。背徳的な関係に転落することも。

③ノードもリリスも月のポイントですが、ノードという感受点の性質上、
 リリスを認めることが難しい。関係が秘密になりがち。

上記に当てはまっていない場合は、とくに苦しみをもたらしませんが、
そうでなければ相当な葛藤がもたらされます。

モラリスト文学で有名なラ・ロシュフコーの著作に
「愛したい思いを抑えるために自分の心に加える強制は、
しばしば、愛するひとのつれなさよりもつらいものである」
という箴言がありますが、まさにリリスとノードの相性を言い表している
のではと感じます。


続きます

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出生時の星でわかる子どもの資質と子育てポイント [子供のホロスコープ]

たまひよネットで現在小さなお子さんがいるお母さんたちに
占星術的な視点からアドバイスさせて頂きました。
前回の<占星術の読み解く「子育てがつらい理由」>の
後編です。

<子育て観が変わるかも? 出生時の星でわかる
 子どもの資質と子育てポイント>
 https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=13798

「ひよこクラブ」編集部のSさんが
インタビューを簡潔にまとめてくださり
わかりやすい内容になっています。
多くの方に読んでいただけると嬉しいです。

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